サン・ルイス・デ ・ロス・フランセセス教会でのピアニスト、ドランテスのリサイタル。
18世紀のバロック教会(現在はセビージャ県の管理下で教会としては使われていない)の真ん中にピアノが置かれ、四方を客席で囲む形。
どこか東洋的な、切ない調べの曲で始まり、ソレアのリズムやカンシオンなどを取り入れた曲、グラナイーナ?風の歌が浮かぶようなメロディやマノロ・サンルーカルへのオマージュと言っていた通り、名盤『タウロマヒア』のオラシオンのようなメロディが出てきたり。
Archivo fotográfico Bienal de Flamenco. Fotógrafa: Claudia Ruiz Caro |
アレグリアスはリズムと新しいメロディできかせます。
昔のフラメンコピアノはメロディ中心、また歌唱やギターの演奏を再現する、というイメージだったのではないかと思うのですが、現在は大きく変わり、様々なテクニックを用いて、ピアノを通じて自らのフラメンコを表現する、という感じではないでしょうか。
Archivo fotográfico Bienal de Flamenco. Fotógrafa: Claudia Ruiz Caro |
Archivo fotográfico Bienal de Flamenco. Fotógrafa: Claudia Ruiz Caro |
早いテンポで始まったのが実はティエント。自由に駆け回っているようで、実はすごくよく考えられているな、という感じ。
坂本龍一ぽい感じや、映画音楽的なものがあったり、ピアソラぽかったり。
いろんな音楽聴いているんだろうなあ。
フラメンコの坂本龍一、って言ったら本人、どう思うかな。でもクラシック系のペドロ・リカルド・ミーニョ、ジャズ系チャノ・ドミンゲス、ジャズ/ロック系ディエゴ・アマドール、とかイメージで分類していくと、ドランテはニューエイジ系、って思ったのを思い出しました。
前日のトレメンディータもそうだけど、フラメンコを熟知し、解体し、再構築していくこの感じ、すごいし、面白い!
ソロ演奏、おすすめです。
ちなみに一番前の席だったので、初めて、指の動きまでつぶさに見ることができました。
0 件のコメント:
コメントを投稿