2009年9月30日水曜日

あれから1年

日曜日はマリオ・マジャの1周忌でした。
早いものですね。

創設されたマリオ・マジャ財団ですが、そのプロジェクトは二転三転しているようです。
グラナダに設立するはずだったスクールも、すでにマノレーテとのプロジェクトがすすめられていたため実現していない。
コルドバのポトロ広場に博物館という話は、ポトロの家のスペースの一部を提供してもらうことで話がついているようだがまだ工事中。ちなみにこれはフォスフォリートのコーナーもある、フラメンコ博物館となるようだ。(最近、フラメンコ博物館ってはやりかも。。。)
で、財団はセビージャのサンタ・クラーラ修道院に本拠をおくという話になっているのだが…。
住んでいた家を博物館に、という話や、CDを編集する、大学で講座の開催、といろいろプロジェクトはあるようだが、固まってくるのはまだ先のことのようだ。

唯一決定しているのは、来年の夏にセビージャのカサ・デ・プロビンシア(セビージャのカテドラルのそば)で、彼のポスターや写真などの展覧会。来年のビエナルの前奏曲となりそうだ。

などという話はともかく、マリオ・マジャのすごさはビデオをみればすぐにわかるだろう。
YouTubeとかにたくさんあるので、一度も観たことがないという人はまずぜひ。
インタビュー(英語字幕付き)つきで、アイ・ホンド!をみせるこれとかいいよ。
若き日のフアナ・アマジャとの共演です
今観てもじゅうぶん新しい舞台の工夫(照明とか構成とか)もすごいし、
イスラエルはやっぱここからきているよね、とか思えるものもいっぱいある。
まずは自分の目でたしかめてくださいまし

2009年9月29日火曜日

ヘレスのフェスティバルのクルシージョ

恒例、ヘレスのフェスティバルのクルシージョ。9月1日から受付がはじまったのですが、1週間ですでに69.5%受付したそうです。すごいですね。
で、またもや、日本人受講生が一番多いそうです。その後、ドイツ、フランス、イタリアと続き、台湾やアメリカ、南米、南アフリカも増えているようです。

ちなみに本日現在、満員となったクラスは
前期
午前
インマクラーダ・アギラール、アンヘリータ・ゴメス、ラファエラ・カラスコ、
お昼
イレーネ・カラスコ、アンヘル・ムニョス、ラファエラ・カラスコ、アントニオ・エル・ピパ
午後
マヌエル・ベタンソ、ハビエル・ラトーレ

後期
午前
ソラジャ・クラビホ、マヌエル・リニャン、マティルデ・コラル、アンヘリータ・ゴメス、イサベル・バジョン
お昼
ピラール・オガージャ、マヌエラ・カルピオ、ラ・チキ、アンドレス・ペーニャ、イサベル・バジョン、ラ・トゥルコ
午後
アリシア・マルケス、メルでセデス・ルイス、マノロ・マリン

また後期午後のレオノール・レアルとオルガ・ペリセは残りわずか、だそうです。

2009年9月27日日曜日

第1回フラメンコ国際ミーティング おはなし ふたつ と公演





二日目、最終日な今日もホテル、アバ・トリアーナでお話がふたつ。

11時からはミラグロス・メンヒバルがエル・ムンド紙の辛口批評家マヌエル・マルティン・マルティンが登場。トリアーナとフラメンコについて語りました。
ミラグロスはトリアーナ生まれ。なんでこどもの頃の思い出とかきけるかと思ったのですが、残念ながらそれはなし。
トリアーナゆかりの曲種やエスクエラ・セビジャーナ、セビージャ派といわれる舞踊の話が中心。 トリアーナのスタイルのバイレとしては元祖トリアーナ・プーラのタンゴをあげていました。。。で、トリアーナ生まれのアントニオ・カナーレスのタンゴにもその影響がみえる、とはマヌエルの意見。ふむ。
トリアーナのタンゴってのは、こーゆーやつです。



18時からはマティルデ・コラル、ペパ・モンテス、フアナ・ラ・デル・レブエロというトリアーナゆかりのアルティスタたちの話をセビージャ大学教授のフラメンコ研究家、クリスティーナ・クルセスが司会。
マティルデの昔のトリアーナと長屋の中庭で繰り広げられた宴や、トリアーナの奥にあったフラメンコの店グアヒーロの思い出話などがとにかく楽しい。
こどもの頃にサン・フアン通り(今のエバンへリスタ通り)にすんでいたというフアナも、マティルデも、口をあわせて、トリアーナはヒターノもパジョもいっしょだった、という。
これは、ほんと昔のトリアーナを知る人たちはみんないいますね。。。
60年代、70年代に郊外の団地へ移っていった人たちも皆、今も、聖週間にはトリアーナにやってきます。。。心のふるさと。
ペパはセビージャ県のヘレスよりのラ・カベサ・デ・サン・フアンという町で生まれたのですが、トリアーナっ子のギタリスト、リカルド・ミーニョと結婚し、34年間トリアーナに住んでいるので、トリアーナのアルティスタと行ってもいい存在。
いやー、女たちの話はとても楽しゅうございました。
途中でちょっと歌もでたりして。
で、やっぱりみんないうのがトリアーナ・プーラ。
youtubeで検索するとけっこうひっかかってくるのでみてみてくださいまし。
El Titi, Pepa La Calzona,,,,

当夜の公演はピラール・アストラ。トリアーナの奥にある団地タルドン出身。
この地区もけっこうフラメンコな地区で、チケテテやローレ・イ・マヌエルなどのアルティスタを輩出している。
降雨確率60%ということで、会場はホテルに変更になったので、照明が蛍光灯だったのは残念だったが、闘牛士だった父の衣装とカポーテを舞台に熱演。

ピラールはかつてテレビのフラメンコ番組の司会などもしていた中堅舞踊家。
結婚と育児で一時、舞台から遠ざかっていたが1年前セビージャに戻って来て、教授活動などを再開した。
イントロダクションの後、アレグリアスを踊り、ウーゴのソレア・ポル・ブレリアのあとはブレリアを歌い、フィン・デ・フィエスタ。。。とちょっとさびしい構成だったが、ピラールのマントンをつかったアレグリアスは、美しく、元気があってなかなかのものでした。。。





2009年9月26日土曜日

第1回フラメンコ国際ミーティング 「ラ・ソレア・デ・トリアーナ」公演



夜は橋のたもとでコンサートがありました。
トリアーナのビデオ(パスクアル・ゴンサレス監督)の初公開のあと、
「ラ・ソレア・デ・トリアーナ」と題されたこの公演、ウエルバの若手ギジェルモ・カーノ(下の写真)とご当地トリアーナ出身のパコ・タラント(上の写真)が出演。
ギジェルモ・カーノはよく通る声の若手で、数年前にセビジャーナスから転向しまたたくまに活躍するようになった一人。昨夜はビダリータ、ソレア、タンゴ、ファンダンゴと熱唱。
フラメンコ的な声というのではないけれど、一般にいう、いい声で、盛んな拍手をうけていました。が、私的にはちょっと長過ぎで一本調子かな。あとタンゴのスタイルを、脈略なくかえていくのもなーんか違和感ある。。。
パコ・タラントはベテランの貫禄。アレグリアスではじめて、彼も2曲目がソレア。それもスラケの、スタイルを、あ、ソレア・ポラーもあったけど、たーっぷりきかせてくれました。
私にとってのソレア・デ・トリアーナというと、やっぱこれでしょ、ってかんじ。
ってか、ふだん、近所のおっさんとかが聞き覚えで歌っているのがこれなんですよ。
勉強して、じゃなくて歌う感じね。
タンゴもトリアーナ風のを歌いました。。。
あとはトリアーナを歌ったファンダンゴとブレリア。
70年代ぽいかんじでよいです。。。
ってか70年代も遠くなったなああ、と実感。
今夜はピラール・アストラの出演です。


2009年9月25日金曜日

第1回フラメンコ国際ミーティング 実況中継その2

ライブですが、いわば前フラメンコ、というべき、古典の作品を演奏中。

ぱっと聴いた限りクラシック作品にしか聴こえないのですが、ラスゲアードなど、フラメンコのテクニックをつかっているのはたしかに面白いし興味深い。。。
ちなみにギタリストはギジェルモ・リヘーロという人だそう。
パーカッションはフラメンコの舞台でもおなじみのアウグスティン・ヘンケルが担当。
お、最後はラスゲアードのみ、ってのはいいね。

続いてソプラノ、マリア・アンヘレス・カラスコが登場。
その伴奏するギターはやはりラスゲアードを多用しております。

口で説明したり、本で読んだりするよりも、こうして聴くと、はっきりわかりますな。
なお、本にはCDもついているらしい。(まだ手にしていない。。。)

ちなみに、フラメンコとクラシックの歌はそれほど遠い関係ではなくて(意外でしょ)、
フラメンコの草創期にはテノールやソプラノがマラゲーニャをよく歌っていたそうだ。
あのマラゲーニャの細やかなメロディはたしかにクラシックに通じるところがある、というか、クラシックのテクニックをつかって歌うこともじゅうぶん可能ですよね〜

この歌の方はともかく(どっちかというと民謡風なメロディ。歌詞も通常のフラメンコの歌詞の構成や内容とはちょっと違うような。あ、トマ!とかいうのは似ているか)、ギターはフラメンコ的でもあります。
っていうか、鍵はやっぱラスゲアードのような。


第1回フラメンコ国際ミーティング 実況中継その1


今日からトリアーナで第1回フラメンコ交際ミーティングが開催されます。
会場はホテル、アバ・トリアーナ。
トリアーナのチャピーナ広場にある比較的新しいホテルです。無料無線LANがあるので
その現場から実況中継。。。

12時から、ということで、ただいま、「フラメンコ音楽の鍵」と題された本の発表記者会見が開催されています。
著者はアントニオとダビのウルタード兄弟。
音楽学校出のこの二人は、これまでにもフラメンコ音楽についての本やCDもリリースしています。
うーん、記者会見でもあるってゆーのに、壇上(6人がジュウシマツのようにひしめきあってる。。。)から親やらともだちに挨拶するってのもどーかと思うのだけど。。。
話す内容を聞く限り、これまでにウィーンの音楽大学で学んだ音楽学者でもある(ガデス舞踊団でギターを弾いていたこともあるし、チェロも弾くし)ファウスティーノ・ヌーニェスらの著書などで知り得たことばかりのよーな。。。っていっても読んでみるまでわからないけどね。

ちなみにこれからライブでソプラノとギターのライブをするそうです。

アンダルシア国際大学 「フラメンコ自らを語る」


以前お知らせしたアンダルシア国際大学「フラメンコ自らを語る」
今週月曜日から旧万博会場内のカルトゥハ修道院の一角にある大学校舎ではじまりました。

月曜日のゲストに予定されていたサラ・バラスは
急遽、グラナダのバイラオーラ、マリキージャに変更となったそうですが
火曜日のアントニオ・カニージャ
水曜日のアルカンヘルと順調にすすみ、
今日、木曜日はヘレスのギターを代表するマヌエル・モラオが登場
ということで仕事を抜けて聴講に行ってきました。

1929年生まれというから昭和4年、昭和ひとけた世代の彼の思い出話には
その師ハビエル・モリーナをはじめ
ニーニャ・デ・ロス・ペイネスやニーニョ・デ・グロリア、ラ・ポンピ、マレーナ,マカローナなどなどフラメンコ史上の人物が次々と登場。
それまで歴史上の人物としてしかみえてこなかった人たちが彼の言葉で血が通いはじめます。
今年ともに生誕百周年をむかえたアントニオ・マイレーナとマノロ・カラコールや
カディスの鉄火フラメンカ、ペルラ・デ・カディス、早世した熱血テレモート(フェルナンド・テレモートのおとうさんですが、その芸名はそのまたお兄さんの踊り手に由来するそうです)、天才舞踊家グラン・アントニオからアントニオ・ピパやサラ・バラスにいたるまで、
彼がこれまでに伴奏したアーティストの話をきくだけでフラメンコの歴史が目にみえてくる、エピソードの数々。
4時間のおしゃべりもあっという間でした。




2009年9月24日木曜日

アンダルシア国際大学でのロサリオ・トレド


9月23日水曜の夜はアンダルシア国際大学主催のロサリオ・トレドの公演を観てきました。
歌のホセ・バレンシア、ギターのダニ・メンデスと3人だけのこじんまりとした舞台。
黒い衣装でのソレアにはじまり、緑のバタ・デ・コーラに黒い無地のマントンをまとったマラゲーニャ、ギターソロをはさんで赤い衣装でのカンティーニャスの3曲という、小品でしたが、流れるように進む舞台でなかなかの出来。
ロサリオも、スペイン国立バレエ団の名作「メデア」を思い起こさせる黒い衣装での、深みのある舞から、勉強していることを感じさせるマラゲーニャ、最後のグラシアあふれるカンティーニャスまで変化のある表現をみせ、改めてその実力のほどを知らしめた、という感じです。
シンプルな舞台でのシンプルなフラメンコ。だけどそのバックにはものすごい努力があるのです。
ちなみにこの公演は無料!
会場には、ベレン・マジャやスーシ、クロエなどアルティスタたちもたくさんいましたよん。
あ、留学中の萩原淳子さんにも会いました!

2009年9月23日水曜日

新しいフラメンコTV番組 FLAMENKO

昨日の火曜日から新しいフラメンコ番組がはじまりました。
タイトルは「FLAMENKO
実際にフラメンコの現場にでかけていって、
アルティスタやアフィシオナードや学者/批評家、関係者などの声をきき、フラメンコの今をさぐるとともに、伝統にもふれていくという新しいタイプの番組。
フラメンコにあまり縁のない?若い層を狙ったものらしく、ダイナミックで、スピード感、ライブ感のある番組です。反面、テーマがくるくる変わるし、ちょっとおちつかない?公演シーンとかも短いし、ほとんどがインタビューで構成されているのでスペイン語苦手な人にはつらいかな。

第1回は6月にコルドバで行われたフラメンコのホワイトナイト(レブリハーノ、アルカンヘルら出演)、コルドバの刑務所でのカンテコンクール、バルセロナのフラメンコシーン(タブラオやバルの案内)、グラナダで行われたマノロ・カラコールへのオマージュ(パコ・セペーロら出演)、セビージャのオリンピックスタジアムで行われた多文化コンサート(ピティンゴ、チャンバオら出演)などをあつかっていました。

ちなみに放送予定はカナルスール2で
火曜の22時15分
日曜の00時15分から再放送となっています。

2009年9月21日月曜日

必見!フラメンコ・プロジェクト

19日の土曜日、夜にはセビージャの中心地区にある、カハソルの展覧会場 サラ・チカレーロへ。
市役所の、サン・フランシスコ広場を挟んで向かい側にある、この会場では
「フラメンコ・プロジェクト」という展覧会が開かれています。

60年代から80年代にかけて、アメリカ人によって撮影されたお宝写真がいっぱい!
ディエゴ・デル・ガストール、フェルナンダ・デ・ウトレーラ、マノリート・デ・マリア、ホセレーロ、アンソニーニ、ファルーコ、チョコラーテ…
フラメンコ・ファン必見!でございます。

そのほとんどがウエブで観ることができますのでぜひどうぞ。
テキストも英語/スペイン語とありますが、たいへん興味深いものですぞ。

追記
Salas Cajasol (住所;Plaza San Francisco 1 y Calle Imagen 2).
‘Flamenco Project. Una ventana a la visión extranejera: 1960-1985’.
「フラメンコ・プロジェクト。外国からみた窓 1960ー1985)
火曜から土曜 11,00 〜 13,30、 18,00 〜 21,00 日祭日 11,00 〜13,30 月休み.
11月1日まで


復活テレモート!


病気療養中だったテレモートが現役復帰!
という、うれしいニュースにつられて、金曜日、ヘレスまででかけてきました。
1月末、神経膠種で入院し、カディスの病院で病と闘っていたフェルナンド。
化学療法の甲斐もあって、この日、復帰記念のコンサートをヘレスの、彼のペーニャで行うというのです。
ヘレスの友達とでかけていくとペーニャの裏口にフェルナンド、その人が。
以前よりやせてはいるけどやつれてはいない。病気だったのが嘘のように元気そう。
よかった〜

コンサートは22時半から。だというのに、早めに行った私たちが到着した22時前にはもうかなりの人が集まっていた。たいていの公演が遅れて始まるスペインにしては珍しい。それだけ皆が期待しているということだろう。
あちこちに知った顔がみえる。マドリードのプロダクションの人やフラメンコ研究家、ヘレスの新聞記者、彼のマネージメント事務所であるア・ネグロのスタッフたち。モライートやフェルナンド・デ・ラ・モレーナらアルティスタたち。ペーニャのメンバー同様、皆がフェルナンドの復帰を待ちこがれていたのだ。

イスラエル・ガルバンの「エダ・デ・オロ」や「エル・フィナル・デ・エステ・エスタード・デ・コーサス」などでも共演しているアルフレド・ラゴスと、マヌエル・バレンシアのギター、カルロス・グリロ、カンタローテのパルマに伴奏され、最初はソレア・ポル・ブレリア。!!! やった!親父さん(やはり歌い手で早世したテレモート・デ・ヘレス)譲りの豊かな響きをもった声が健在というだけどころかか、前よりもすごみがあるほどの歌いっぷりだ。まったく衰えなど感じさせない。テレモートがかえってきた。マヌエル・バレンシア伴奏のシギリージャは親父さんのうたいっぷりを彷彿とさせる!そしてマラゲーニャ! これはもう、フェルナンドのマラゲーニャだ!
ヘレスのカンタオールたちにシギリージャやソレアがうまいのはごろごろいる。が、マラゲーニャをこんなにもすばらしく歌い上げるのは彼だけではないだろうか。
最後はブレリアで一部を終了。
興奮でためいきつきながら外にでると、イスラエル・ガルバンやフアン・ホセ・アマドール、ディエゴ・カラスコ、ミゲル・ポベーダ、エンリケ・ソト、ビセンテ・ソト…たくさんのアーティストたちもいた。皆、フェルナンドを応援しているのだ。

第二部は今年発売予定という新譜に収録する曲を披露。カマロンの「カナステーラ」をも歌ったのだが、これまたフェルナンド風になっている。奇をてらうことなく、自然に歌って自分のものとしてしまう。これは天の才だ。
最後のブレリアでは客席からフアナ・ラ・ピパらが舞台にあがり垂涎もののフィエスタを繰り広げてくれた。
最後には9歳という愛娘マリアが歌い、フェルナンドがウナ・パタイータ。
神様ありがとう! フェルナンドをつれていってしまわないでくれて。
昔風の味わいと今の感覚がみごとに同居する、すばらしい歌い手フェルナンド・テレモート。
それまでギタリストとして、叔母マリア・ソレアらの伴奏などをしていたフェルナンドが、19年前、ヘレスのペーニャ、ドン・アントニオ・チャコンで、歌い手としてのデビューを飾ったとき、偶然私はそこにいた。彼の一声、一声に観客が熱狂した。まるで彼の親父さんが帰って来たかのような興奮だった。そう、あの舞台にはフェルナンドとともに、親父さんの幻がいた。
が、この夜の彼の舞台の上にいたのはフェルナンド、その人。病に打ち勝って再び舞台に上がり、よりいっそうすばらしいカンテを私たちに届けてくれる、すばらしいカンタオール。そんな瞬間に立ち会えて本当に幸せだ。
その夜はペーニャ、そしてヘレスはアルコス通りのバル、コルマオに場所をうつして飲み続けたのでありました。幸福な夜に乾杯!








2009年9月19日土曜日

スペイン国立バレエ団 30周年記念公演 その4「マルティネテ」「メデア」「ガリシア・ファンタジー」

「マルティネーテ」は、今、国立バレエ団監督をつとめるホセ・アントニオの振り付けの小品。
「フラメンコ組曲」の中の一曲として日本でも何度か公演されています。
今回の公演で唯一の、カンテ伴唱による、純フラメンコのレパートリーなんですが、これも単にソロで曲を踊るというわけじゃなくて、鍛冶屋の兄弟の娘のところに恋人がやってきて去って行く、といった小さなストーリーものになっています。ひとすじなわではないけない。
これがまたいいんですね。なにが?とかいわれそうだけど、
言葉で説明しなくてもいい、小さな物語を舞踊だけで表現
しているのがやっぱいいな、と。
ふつうに、シンプルに曲として踊るのもいいけれど、こういったプラスアルファをくわえるというのもいいですね。なんか最近あんまりみないからか、かえって新鮮
主役の娘はローラ・グレコ。恋人はこれもゲスト出演のカルロス・ロドリゲスです。
なんか、前に兄弟たちを踊っていた、エドゥアルド・ソリスやヘスース・コルドバ、ヘスース・フロレンシオなどの、OBたちの顔をうかんできます。

続いてはご存知「メデア」。ローマ神話に材をとったホセ・グラネーロ振り付けのこの名作を踊るのはホセ・アントニオ、国立バレエ団監督とメルチェ・エスメラルダ。20年くらい前の、国立バレエ団初来日のときにスターとしてやってきたメルチェ。年を経て、少し貫禄ついたかな。ホセ・アントニオはまーるくおなかがでています。ですが、ですが、なのであります。
ぜーんぜん重さを感じさせない、優雅な踊りっぷり。すごいです。
メデアとイアソンのけんかから続いて愛のパドトゥと、呪いのシーンを踊って行くのですが、メルチェのメデアの迫力といい、ホセ・アントニオの太っても失わない美しい動きといい、いやーこれもよかったです。また、乳母を、ルペ・ゴメスが踊っていたのもよかった。小柄な踊り手で、乳母は長らく彼女の持ち役でした。。。
メデアは初演が故マヌエラ・バルガス、後、メルチェ、アナ・ゴンサレス(会場にみえてましたが美しさは変わらない!足を悪くされたようで杖をついていらっしゃいましたが)、ローラ・グレコ、マリベル・ガジャルドと踊ってきました。どれも好きだけど、やっぱメルチェはいいなあ。。。

最後の曲の幕が開いた瞬間に涙していました。
グラン・アントニオ振り付け「ガリシア・ファンタジー」。その名の通り、ガリシア地方の民族舞踊をみせる作品。初演はアントニオの舞踊団で1950年代ですが、国立バレエ団でも何度か上演しています。昔の作品なのに、まったく古さを感じさせず、今も新しいというのがすごい。半世紀も経ているのに。。。
民俗舞踊は、フラメンコ、クラシコ、エスクエラ・ボレーラとともにスペイン舞踊の4本柱のひとつですが、最近はなかなか舞台でみることができません。でもこんな、壮大なスペクタクル、倉にしまったままにしておくのはもったいない。
最初は男女のデュオが、ガリシアのサンティアゴ巡礼のシンボルであるホタテ貝を手にもってならしながら踊るバレエ。ため息がでるほど美しい音楽と振り付けです。
そして最後はその作品のフィナーレ。ガリシアを代表するムニェイラなどもちりばめて、全員が登場して一気にもりあがります。はなやかで美しくて、もうただただ酔わされました。
え、涙のわけですか?うーん、なんででしょうね。遠い昔への憧憬かな。。。

というわけで休憩含めて3時間!という長丁場もほんと、楽しめました。
このプログラムは明日でおしまい。
火曜からは新しいプログラムになります

2009年9月17日木曜日

スペイン国立バレエ団 30周年記念公演 その3「グアダルキビル物語」「アランフェス協奏曲」「三角帽子」

続く「グアダルキビール物語」は故ホセ・グラネーロの振り付け。
私は初演をこの同じサルスエラ劇場で観ましたが、はい、それってもう15年も前のことなのね。ひええ。月日のたつのが早すぎる。
ここでは主役二人のパ・ド・トゥを、初演でも主役をつとめたローラ・グレコと、フランシスコ・ベラスコが踊ってみせてくれました。
今、資料が手元にないのでうろ覚えだけれど(なんせ15年前だ)、たしか、南米に行った恋人を待つ娘ローラのもとに、彼が帰ってくる、というシーンだったのではないかと。

揺り椅子に座ったローラにしのびよって目隠しして驚かせてはじまる、二人の愛のパ・ド・トゥ。かなり色っぽい振りもあるのですが、決していやらしくならず、美しくみせています。
セビージャはマティルデ・コラルのアカデミア出身のフランは、今もローラと組んで踊ることも多い長身のダンサー。アントニオ・マルケスが抜けた後、国立で主役をつとめていたので覚えている人も多いことでしょう。
ローラは,昔に比べ少し肉付きがよくなったのですが、かつてが細すぎたくらいなので、気になりません。この人も舞踊の、細部の表現がきれいだし、役になりきる、というのか、感情をこめて踊っている感じ。また跳躍がほんとうに軽やかなんですよね。
そしてそれをサポートするフランも、いい感じに年をとってます。
ほんと美しいパ・ド・トゥに酔わされました。。。

次は「アランフェス協奏曲」
50年代にピラール・ロペスが自らの舞踊団のために振りつけたこの曲を2001年、国立バレエ団が復活上演させました。この初演もここ、サルスエラ劇場に観にきたな。。。(遠い目)。
あのときはピラール女史もまだお元気で、フィナーレには舞台にあがって、ちょこっと踊ってみせたのだった、なんて思い出にひたってしまうというのは私も年をとったということでしょうか。。。
ここでは第2楽章を、マリベル・ガジャルドがゲスト出演してみせてくれます。
ロマンチックバレエのチュチュのような(レ・シルフィードやジゼルを思い浮かべてくださいまし)長く、ふわっとしたスカートといい、男性の、ゴヤの絵の中から抜け出たような衣装といい、いやー、ロマンチックです。
振り付けとしても古風。今のスペイン舞踊では決してみることができないような感じ。
マリベルも存在感と実力で舞台をしめてくれました。

「三角帽子」からは粉引きのファルーカ。
マヌエル・デ・ファリャの「三角帽子」は、ディアギレフが自らが率いるバレエ・リュス、ロシア・バレエ団のために作曲を依頼し、レオニード・マシーンが振り付けし、ロンドンで初演したバレエでありますが、フラメンコではグラン・アントニオの振り付けが有名ですね。
ここではそのアントニオの愛弟子、ホセ・アントニオの振り付けでアントニオ・マルケスが踊りました。あ、皆アントニオなんでちょっとややこしいですが。
これもきりっとした男振りで、なかなかの出来でした。

2009年9月16日水曜日

スペイン国立バレエ団 30周年記念公演 その2「リトモス」

2部の幕開けは「リトモス」
ピラール・ロペス舞踊団出身で昨年亡くなったアルベルト・ロルカが1984年に国立バレエのために振りつけた作品。
これはたしか日本でも公演しているはず。。。調べてみると、99年の来日公演で上演されていますね。
上のリンクでビデオを見ていただければ、雰囲気はつかめると思うのですが、デュオで、また3組のパレハで、そして群舞で、とバリエーションゆたかに、タイトル通り、リズムに乗って繰り広げられるスペイン舞踊の作品です。
構成は日本でもおなじみのボレロに似ているかも?
でも初演の年でいえばこちらが先。

立ち姿、まるみをもったブラソ、カスタネット、など、スペイン舞踊/フラメンコの基本とでもいうべき形と動きが次々に登場します。
中心となるパレハはゲスト出演のアントニオ・マルケスとバレエ団第一舞踊手、エステル・フラード。
国立バレエのスターとして、長らく活躍したアントニオ。20年前に覚えた?振り付けをいきいきと踊っています。いまさら、でありますが、やっぱりこの人にはカリスマがある!
振りの、ちょっとしたところ、たとえば手を動かすときに最初早く、最後がゆっくり、とかでアクセントつけて余韻が残る感じなる、とか、いやー、やはり風格。だてにキャリア積んでません。って失礼か。でも年を感じさせないのもすごい。同年代の踊り手たちが皆、太ったりとかしても、彼はしっかり体型維持、いやより研ぎすまされてる感じすらします。
フラメンコは体型じゃない、とはいっても、やはり観るものでありますから、美しいかたち、というのは大切。でもあります。いやでぶでも美しい動きで美しいかたちにみせることは可能でありますから、太ってはいけない、ということでは決してないんですが。
(って自分に言ってる?)
大柄なエステルも、アントニオという理想的な相手役を得て、のびのび踊っているし、いやー、ほんと、よかったです。
アントニオはスペイン舞踊を踊らせたら、スペイン一でございますな。

それにくわえて群舞もまる!
やっぱ国立にはスペイン舞踊をやって頂きたい、というのが私の意見。
いやね、フラメンコもいいんですよ。でもやっぱ真価が発揮されるのはスペイン舞踊ではないかと。
フラメンコはほかにももっと上手な人がたくさんいるし、舞踊団もあるわけだけど、スペイン舞踊というと、アントニオ・マルケスとアイーダ・ゴメスの舞踊団くらい? あ、あと、ラファエル・エステベスとナニ・パーニョスの若手注目デュオの舞踊団もあるし、ヌエボ・バレエ・エスパニョールもあるか。でもこういった大掛かりな群舞をきちんと見せられる、という意味ではやっぱ国立!なのであります。

コルドバのコンクール

3年に1度開催されるコルドバのコンクール
スペインで最も歴史のあるフラメンコ・コンクールとして有名です。
来年、2010年は開催の年にあたりますが、この第19回のコンクールはこれまでの春、5月の開催ではなく、秋、11月の開催となることが,主催者であるコルドバ市役所によって発表されました。

5月はパティオ祭りやフェリアなど、大きな催しがたくさんあって、観光客も多く訪れるので、コンクール関係者が宿泊にも困る、などの理由から、この変更となったということです。
95年にはAMI さんが入賞したこのコンクール、毎年多くの日本人が予選にいどみます。
参加希望の皆さん、秋に予定を変更しておいてくださいね。
ビエナルの年でもあるのではしごができるかな?

2009年9月15日火曜日

スペイン国立バレエ団 30周年記念公演 その1「血の婚礼」

1988年から2003年頃まで2年に1回、そして2007年にも日本公演を行っているので、最近のファンはともかく、日本でもすっかりおなじみのスペイン国立バレエ団。
今年はその創立から30周年ということで、春にはマドリード劇場でエスクエラ・ボレーラの記念公演があったのですが、30周年の最後を飾るのがこのサルスエラ劇場での公演です。王立劇場工事中はマドリードのオペラハウスであったこの劇場は国立の本拠地ともいうべき所。
ここで公演されるのはかつてのバレエ団の名作集でございます。

第一部を飾ったのは「血の婚礼」
アントニオ・ガデス振付けの不朽の名作。スペイン舞踊史にさんぜんと輝く金字塔(言い回しが古いね)。ガデスは1979年、国立バレエ団が創立されたときの監督、つまり初代国立バレエ団監督なのであります。で、当時のレパートリーにこの作品があるのですね。
ついでにいえば、たしか89年の、10周年記念公演でも、ガデスが特別出演し、アイーダ/ゴメスが花嫁役で上演されています。
今回は、プリンシパルのミゲル・アンヘル・コルバチョがレオナルド(ガデスがやった役ですね)、花嫁にアナ・モジャ、とこれは2002年、ホセ・アントニオが監督だったアンダルシア舞踊団でのバージョンでの主役コンビでございます。これに現在、国立バレエ団で監督のアシスタントをつとめるプリミティーボ・ダーサが花婿役で加わるというなかなか強力な布陣。プリミティーボはラファエル・アギラールやアントニオ・ガデス、アイーダ・ゴメスらの舞踊団で活躍してきたベテラン。スペイン国立バレエ団「ロコ」にもゲストで出演(主人公のフラメンコの先生役で)していたのですが、知る人ぞ知る、の実力派ダンサーでございます。

で肝心の舞台でございますが、はい、素晴らしかったです。
名作中の名作だけのことはあります。誰が踊ってもきちんと出来上がるというのが本当の名作。で古典となっていくわけです。

この「血の婚礼」、カルロス・サウラ監督の映画や、今春のガデス舞踊団日本公演などでご覧になった方も多いと思うのですが、たとえば振り付けにでてくるパソ自体はそれほど込み入ったものでも、難しいものではなく、むしろシンプルです。が、その振り付けのひとつひとつの意味をくんで、物語の中の人物となって、踊る。つまり踊るだけでなく、演じることがたいへん重要な意味をもってくるのです。また、群舞にしても、全体の位置関係まで非常に細かく考えられて振りつけられているので、個人個人もそこまで把握しておかなければなりません。
そういう意味で、個人芸としてはじまったフラメンコの進化形ともいうことができるかもしれません。バレエ・フラメンコ、という、ひとつのジャンルとみなすこともできるでしょう。

それにしてもこの作品。完成度が高すぎます。45分ほどの上演時間中、皆、息をひそめて見入ってます。なにかと私語がきこえてきがちなスペインの劇場でも、あの最後のスローモーションでみせる決闘シーンの静寂には、咳ひとつきこえません。
やっぱり、いいものはいい。
国立ならでは、のものとして、いつまでも上演し続けて、後世に伝えていってもらいたいものです。





2009年9月12日土曜日

スペイン国立バレエ団

スペイン国立バレエ団のマドリード公演が10日からサルスエラ劇場ではじまりました。
30周年を記念する公演で、バレエ団の歴史に残る作品の数々をダイジェストでみせてくれます。
20日までのプログラムは
第1部が
アントニオ・ガデス振り付け、スペイン舞踊/フラメンコの歴史上の最大傑作「血の婚礼」
(これはダイジェストではありません)
*79年、創立のときに監督をつとめたガデスの名作。若き日のアイーダ・ゴメスもたしか踊っているはず

第2部は名作集で
アルベルト・ロルカ振り付け「リトモス」1984年
*もうひとつの名作「ボレロ」(1987年)をも思い出させる群舞の名作。ちなみにこっちの方が「ボレロ」よりも先です。

ホセ・グラネーロ「クエントス・デル・グアダルキビール」(パドトゥ)1994年
*ローラ・グレコ主演で初演でした。コロニアル調の装置とか衣装とかめちゃなつかしい!

ピラール・ロペス「アランフェス協奏曲」(第2楽章)1979年 2001年再演
*日本ではやってないんじゃないかな。ピラールの名作を国立が復活させた古風な振り付け。

ホセ・アントニオ「三角帽子」(粉ひきのファルーカ)1986年
*グラン・アントニオの振り付けが有名ですが、その門下であるホセ・アントニオのバージョンも、アンダルシア舞踊団でも上演されました。

ホセ・アントニオ「マルティネーテ」1986年
鍛冶屋での踊り、ですね。これも何度か日本で上演されています。

ホセ・グラネーロ「道化師の夜明け」1985年
*今、監督のホセ・アントニオやリハーサル監督のフアン・マタのソロ、今も覚えてます。
ラベルの音楽での男性ソロ。

ホセ・グラネーロ「メデア」(けんか、誘惑のパドトゥ、呪い)1984年
アントニオ「ガリシア/ファンタジー」(パドトゥ、フィナーレ)1979年
*作品自体はもーっと昔のものです。たぶん50年代。日本で公演したこともありましたね。
ガリシアの民族舞踊をあつめてショーアップしたものですが、今もまったく古さを感じない、すばらしい振り付けです。パドトゥはたしか、巡礼の二人の、ではないかな。
という具合。いやーこれは楽しみです。

それに、今回は豪華なゲストが登場,
メルチェ・エスメラルダ、ローラ・グレコら、かってのゲストプリマをはじめ、数多くの作品で主役をつとめたアントニオ・マルケス、マリベル・ガジャルド、フラン・ベラスコ。そしてセビージャのベテラン、アナ・マリア・ブエノ、若手で振り付けもしたカルロス・ロドリゲス、今、監督のアシスタントをつとめるプリミティーボ・ダーサ!

いやー誰が何を踊っているのだろう、、、わくわくしてきます。
はい、明日みにいってきますね〜

ちなみにこのプログラムは20日までで22日から27日までは「血の婚礼」はいっしょですが、第二部がフェルナンド・ロメーロの「カプリチョス」、ビクトリア・エウヘニア「闘牛士の祈り」メルチェ・エスメラルダ「ソレア」、ホセ・アントニオ「月のロマンス」、「レジェンダ」となります。


2009年9月10日木曜日

第4回 フラメンコ、自らを語る en Sevilla

セビージャのアンダルシア国際大学UNIAにおいて9月21日からの5日間、
『フラメンコ、自らを語る」が開催されます。
これはアンダルシアの放送局、カナルスールでフラメンコ番組を長年担当しているマヌエル・クラオの企画で、フラメンコのアーティストたちに自らを語ってもらう、というもの。
大学の夏期コースのひとつとして、今年で4年目を迎えます。
ただ、アーティストはしゃべりなれてない、ということもあり、
フラメンコ評論家/研究家などが聞き手として加わります。
インタビューのライブ、みたいな感じであることも。。。

これまでもマティルデ・コラル、チャノ・ロバート、マノロ・サンルーカルら,錚々たる顔ぶれが登場し、その内容は本にもまとめられていますが(CD付き)
21日にサラ・バラス
22日にマラガの歌い手、アントニオ・デ・カニージャス
23日がアルカンヘル
24日はマヌエル・モラオ
25日にマヌエラ・カラスコ
と、素晴らしいアーティストたちが顔をそろえます。
午前中めいっぱいのクラスのほか、午後にも講演がひとつと公演がひとつ。

聴講のためには申し込みが必要です。受講料は115ユーロ。安い?高い?

2009年9月4日金曜日

チャノ・ロバートに捧げる!

昨日に引き続きカディスの公演情報。

チャノ・ロバートに捧げる公演が10月7日カディスのファリャ劇場で行われます。
出演はベテラン、フアニート・ビジャール、マリアナ・コルネホから
若手ダビ・パロマール、エンカルニータ・アニージョといったカディス出身のアルティスタたちと、
隣町プエルト・デ・サンタ・マリアの(生まれはラ・リネアだけど)パンセキート、
ヘレスのマカニータとダビ・ラゴス、
といった歌い手たちにくわえ、やはりカディス出身の踊り手
エル・フンコ、フアン・オガージャ
が出演するそうです。
ゲストにはチャノと長らくラジオ番組に出演していたマティルデ・コラルと、
そのラジオ番組のパーソナリティー、ヘスース・ビゴーラもやってきます。

銅像もできたカディス。ちょっと足を伸ばしてみたい気が。。。

2009年9月3日木曜日

エル・フンコ 故郷カディスで公演

エル・フンコといえばクリスティーナ・オヨス舞踊団で活躍した
甘いマスクとたしかなテクニック、フラメンコ性で日本にもファンが多い長身のバイラオール。
その彼が故郷カディスは、ファリャ劇場の大舞台で9月25日公演します。
タイトルは「ポル・ウン・スエニョ」夢ゆえに、という意味でしょうか。

共演は彼の奥様であり、やはりオヨス舞踊団で活躍したスサーナ・カサス。
ギターにケコ・バルドメロ、フアン・カルロス・ベルランガ。
歌にダビ・パロマール、ヘスース・メンデスら。
若手を集め、どんな舞台をつくってくれるのでしょうか。