2023年3月25日土曜日

フラメンコ・シグロXXI

 アソシアシオン・クルトゥラル・フラメンコ・パトリモニオ・デ・ウマニダ・シグロXXI、すなわち、人類遺産フラメンコ21世紀文化協会がセビージャ大学の文化機関CICUSの協力を得て、3月21日から三日間、開催された、第1回フラメンコ21世紀セミナー。

協会はヒターノのアルティスタ中心に2021年に設立され、フラメンコの歴史、記憶、知識の保持と普及が目的だそう。

フラメンコについての講演や第一線で活躍するホセ・バレンシアやパストーラ・ガルバン、ホセミ・カルモナらなどによるマスタークラス等が開催されたのですが、その最終日、23日の午後に参戦。



セビージャ大学で文化人類学の博士号をとったという人の講演に引き続き、アーティストたちによるお話。


まずは世界で一番フラメンコのことを知っているホセ・マヌエル・ガンボアによるイントロ。3人の伝説的存在のギタリストを紹介します。この3人は協会の名誉会員でもあります。

ペドロ・ペーニャ
ぺぺ・アビチュエラ
トマティート
場を仕切るのはペドロ・ペーニャの姉妹、テレ・ペーニャ。そしてホセ・バレンシアやパストーラ・ガルバンも。


ペドロやぺぺのデビュー時のこぼれ話なども面白かったのですが、個人的に一番印象に残っているのは、フラメンコは一つじゃない、カンテ・ヒターノとそれ以外がある、というペドロ・ペーニャの主張に、トマティートが、ニーニャ・デ・ロス・ペイネスがいてアントニオ・チャコンがいる、パコ・デ・ルシアがいて僕がいる、と、やんわりと、ヒターノだけじゃないよ、といったことでありました。ヒターノなしではフラメンコは成り立たないのは本当だけど、それだけじゃない、というのも本当のこと。なので深く頷く。

その後、ホセ・バレンシアのリサイタル、伴奏はペドロ・マリア・ペーニャ。ペドロ・ペーニャの息子、すなわちピアニスト、ドランテスの兄で、協会会長でもあります。




イントロに続き、

ソレア

そしてカンティーニャ

最後にシギリージャ。この前奏がすごかった。

フィン・デ・フィエスタはパストーラやアントニオ・モジャらも舞台に上がり、
ホセの歌で踊るパストーラの最高にフラメンコな踊り。

歌に反応してどんどん行くから歌うホセも熱くなる。




最後はアントニオ・モジャ、マリ・ペーニャ夫妻の愛娘がウナ・パタイータ。
21世紀のフラメンコは彼女たちが背負っていくのだろうな、と期待させて閉幕したのでありました。

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