2023年2月11日土曜日

追悼カルロス・サウラ



カルロス・サウラが2月10日、呼吸不全でなくなりました。1月4日に91歳の誕生日を迎えたばかりでした。明日土曜日にはスペインのアカデミー賞的存在、ゴヤ賞の名誉賞を受賞することになっていました。没後受賞として賞は予定通りおくられるそうです。

1932年ウエスカ生まれ。写真家を経て映画学校に学び、映画監督に。
1958年、長編監督としてデビュー。1966年、68年にはベルリン映画祭で監督賞、74年にはカンヌ映画祭で審査員賞、76年には特別グランプリを受賞するなど国際的に評価されてきました。

フラメンコ・ファンにとっては、1981年の映画『血の婚礼』に始まるアントニオ・ガデスとのフラメンコ3部作(1983年『カルメン』1986年『恋は魔術師』)でお馴染みですが、その後、1992年のセビージャ万博を機に作られた『セビジャーナス』、そのヒットを受けて制作された『フラメンコ』(1995年)に始まる一連の音楽映画(『タンゴ』、『イベリア』、『ファド』、『フラメンコ・フラメンコ』『ホタ*/邦題ビヨンド・フラメンコ』)も印象深いのではないでしょうか。アイーダ・ゴメスの『サロメ』もありましたね。
映画『フラメンコ』撮影時の写真ではフラメンコの写真集も出しています。

映画『フラメンコ』撮影時のスナップ。手前は音楽監督のイシドロ・ムニョス




2010年ラ・ウニオンで。モレンテ、マノロ・サンルーカル、アルカンヘルと。


私は映画『カルメン』がフラメンコとのファーストコンタクトでした。その後、映画『フラメンコ・フラメンコ』では、友達が多く関わっていたこともあり、毎日のように撮影現場に出掛けて見学し、カメラを覗かせてもらうという貴重な経験もしました。フィナーレの『ベルデ』にはモブで出演もしています(映画で探しても見つかりませんが、自分ではこの影が私、とわかる)。


心よりご冥福を祈ります。
 

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