2020年3月のスペインにおける厳しい外出規制が始まって以来ずっと閉まっていたセビージャのタブラオ、エル・アレナルが9月10日、1年半ぶりに再開しました。
セビージャの闘牛場とマエストランサ劇場のちょうど中間くらいのところの路地にあるタブラオ。1975年、ピラール・ロペスのカンパニーで活躍した踊り手クーロ・べレスが開いた老舗。
©︎tablao El Arenal |
三十数年前、初めて行った時にはカルメリージャやカルメン・モントージャが出演していました。歌はエストレメーニョ、ギターはラモン・プリエゴですね。
同じ頃、友繁晶子さんも出演してました。日本人で、レギュラーとしてこの舞台に立ったのはおそらく彼女が唯一ではないでしょうか。
そのほかにもアルカンヘルがアルバム『タブラオ』を録音する場所の一つに選んだのもここでした。
そんな歴史のあるタブラオもコロナ禍で外出規制が行われ休みを余儀なくされます。マドリードでは一足先には再開したタブラオもありましたが、観光客の激減の影響は強く、ワクチン接種が進み、欧州内観光客が増えた今、ようやく再開にこぎつけたのでしょう。
まだ以前のように食事をしながら、とは行きません。食事をしたい人には近くのレストランと提携しているようなので、食事を、という人はそちらへ行くことになります。ショーは飲み物を飲みながら、となります。
9月10日、再開の舞台に上がったのは、芸術監督を務めるアントニオ・カストロ“アントニェーテ”、スサナ・カサス、カルメン・ロサーノというベテランたち。
©︎tablao El Arenal |
コロナ以前に比べると出演者は減っているようですが、少数精鋭。セビージャらしい、いいフラメンコを観ることができるはずです。
スサナ・カサスのバタ・デ・コーラとマントンでのアレグリアス。間近にみられるのはタブラオならでは、です。
©︎tablao El Arenal |
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