でも、もっとびっくりしたのはコンサート。歌がないのは椅子がないから想像してたけど、パルマもなかった。全くの一人だけでのコンサート。約1時間、一人だけで弾き続けたのであります。
いやあ、すごかった。なんだろう。異空間に飛ばされたみたい。マイクを使わない生の音には嘘がなく、一つ一つの音に込めたセンティードがまっすぐ心に伝わってくるよう。
バリバリのフラメンコだけが持つ芯があるコンパスを自在に回し、ビセンテ・アミーゴにも通じるような繊細で詩的な旋律を彩る。
シギリージャはどこを切ってもシギリージャという深みがあるし、軽快なサパテアードも、気持ちがいいタンゴも、父モライートのヒット・ファルセータ総出演的なブレリアも、みんなよかったけれど、ソレアが絶品! めっちゃくちゃフラメンコ で、オリジナリティがあって。なんなんだろう、この才能。
パルメーロはいなかったけど、彼が足で取るコンパスがこれまた気持ちいい。音を出さない瞬間も回り続けるコンパス。
Festival de Guitarra Sevilla |
本人的にはすごくナーバスになっている、とトークで語っていたし、確かに大汗かいて、肩をずっと気にしたりしてたけど、観てるこちらは大満足。でございました。
なお、翌日はカニートが1時間のソロの後、ヘスス・メンデスと共演。カニートの時に映画音楽のような曲もマイクなしで。ディエゴとは全く違うコンパス。いや、コンパス外すとかじゃもちろんないんだけど、ディエゴの方がわっかが太いというか。コンパスの回し方も違う。指からの音の離れ方とかも。
ヘススはマラゲーニャ、ソレア、シギリージャ、ブレリア。もうサリーダだけでオレ!なソレアが最高でした。でも伴奏はやっぱヘレスの人の方が、彼が歌うメロディとかよくわかっているから好きかも。
それにしてもこの劇場、いいです。
前回のビエナルでギターのいいリサイタルがいっぱいあったところ。次回のビエナルでは今回のようなマイクなしの、アンプラグドのコンサート見せてくれるとうれしいんだけど。
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