いやあ、すごい。びっくりした。なんと勇敢な。
『牧神の午後への前奏曲』『ボレロ』『春の祭典』というプログラム。ラヴェルの『ボレロ』以外はソロで踊ってしまうんだ、この人は。フェルナンド・ロメーロ。
マノロ・マリン門下。クリスティーナ・オヨス舞踊団、アンダルシア舞踊団、マリア・パヘス舞踊団などで活躍し、スペイン国立バレエでホセ・アントニオ元監督の助手を務めた人。
『牧神の午後』『春の祭典』といえばニジンスキー。え、それを一人で踊るの? ニジンスキーだってソロじゃなかったはず。
『牧神』は、伴奏も何もなしで歌うミゲル・オルテガのカンテソロで始まり、鏡の鉢みたいなものを3つ置いて、それが反射してあちこちへ光の筋を作ったり、虹色の光を映したり。そんな中、一人で踊る。一言で言うとサパテアードをするバレエダンサーな感じ。
Bienal de Flamenco |
『ボレロ』は、サパテアードをするラファエル・カンパージョに始まる。そこへギターを鳴らしながらやってきたミゲル・オルテガが、「ボレロを踊る人は気をつけて」と、サモラ地方のボレロを歌い始める。アントニオ・ガデス『フエンテオベフーナ』でも使われていたこの民謡が歌われ、そこにサパテアードで合わせるラファエル。
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それがラヴェルの『ボレロ』へと繋がり、オーケストラボックスの中から2台のピアノとパーカッション2人で演奏される。
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サパテアード、回転など、重心が低い、フラメンコ舞踊のテクニックで見せるボレロの素晴らしさ。そこへフェルナンドが加わり、消え、また現れ、ラファエルが消え、と、変化を見せながら二人で踊っていく。回転の美しさ。フラメンコの決めポーズのカッコよさ。サパテアードで音楽に参加し。いやあ、これは本当にまた観たい。できれば国立で観たい。グラネーロのボレロの影響も少しはあるかな。でもこっちの方がずっとフラメンコだ。
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いやあ、本当にびっくりしました。すごいなあ。すごい大仕事、大変だったと思います。お疲れ様でした。
公演とは関係ないけど、今年のビエナルのオフィシャルの写真が酷すぎて涙。全体的に暗いから難しいのはわかるけど、それにしてもひどい。1ヶ月で上達するかしらん。
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