19時音楽堂ではハビエラ・デ・ラ・フエンテの『エレヒア・パラ・フェルナンダ・ロメーロ』
フェルナンダ・ロメーロはハエン県リナーレスに生まれコルドバで育ち、セビージャで亡くなったヒターナのバイラオーラ。
その名を知っている人はかなりのフラメンコ通のはず。
チリ人のバイラオーラ、ハビエラが、今や忘れられた存在となったフェルナンダについて調べ研究。
で、彼女についての講演と踊りと芝居が混ざった作品が出来上がったのであります。
まずはフェルナンダのビデオから。タラント。
チンチネスもしくはクロタロと呼ばれる金属製の小さなシンバルを手につけて踊る。
彼女の代表曲。
ハビエラがフェルナンダを語る。
フェルナンダの娘マティルデがそれを助ける。
ハエンで生まれ、コルドバで育ち、小さい時からフィエスタで踊り、オーディションを受け、フアニート・バルデラマの一座でデビュー。後、多くの歌い手の一座で活躍したフェルナンダ。
ハビエラの踊りはフェルナンダの踊りを再現するのではなくて、今風のモダンな感じもあるのですが、フェルナンダのスピリッツと言うか、フェルナンダの熱を、テンペラメントを引き継いでいる感じ。
マティルデは存在感でフェルナンダのイメージを再現しているよう。
彼女のまっすぐな思いが伝わって来る舞台でありました。
21時からは高校校庭で『ビスナガス』。
マラガのフラメンコをテーマにした作品で、2008年ニューヨークで初演。
ただし、出演者は大幅に変更されています。が、ベースとなるのはマラガ出身のアルティスタ。
客席から登場したベルディアーレス楽団に始まります。
マラガの山間部に伝わる民謡で、太古の昔から伝わるとも言われますが、リズム的には19世紀前半スペインの音楽ボレロだとのことですが、マラガ地方に伝わるファンダンゴの元祖のようなものです。
花と鏡で飾られ、色とりどりのリボンを垂らした帽子をかぶったミュージシャンたち。
ギター、タンバリンと、小さなシンバルのようなプラティージョを両手で打ち合わせて鳴らして伴奏します。
クラシックも弾くホセ・ルイス・ラストラの弾くレクオーナのマラゲーニャ
全員が舞台に上がり、フラメンコのベルディアーレスに。
エル・サバスという歌い手はロンデーニャを歌い、
アンパーロ・エレディア“レポンパ”が歌う、叔母レポンパのタンゴを(伴奏はフアン・レケーナ)
地元アルチドーナの踊り手、アナ・パストラーナが踊る。
ベルディアーレスのグループの人が歌うプレゴンはフラメンコ化されてないプリミティブな感じ。
チェロ・ソトの熱唱。
オルビド・ランサのバイオリンが響き、
ビルヒニア・ガメスが切々と歌い上げ
最後は再び全員で華やかに。
二人の俳優の狂言回しも悪くない。
でもなんといってもベルディアーレスの力。
古いものなのに今も生き生きしていて、エネルギーを発しているのがすごいなあ。
どうぞビデオもご覧くださいまし。
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