2018年9月14日金曜日

パコ・ハラーナ「フラメンコリオ」、「フラメンコス・デ・ラ・タシータ」

なんともあったかく、熱いリサイタルだった。
エスパシオ・トゥリーナで行われたパコ・ハラーナの「フラメンコリオ」
劇場を埋めた観客の半分くらいがアルティスタや関係者だったのではないだろうか。
アントニオ・カナーレス、ホセ・バレンシア、ラファエル・エステベス、メルセデス・デ・コルドバ、フアン・カンパージョ、
いつもは妻エバ・ジェルバブエナをバックで支えている彼が今日は主役。
数日前、アルカサルで会った時、行くよと言ったら、来るな、と言われた(笑)くらいに
プレッシャーは大きかったのだろう。

ソレア。そしてエバの作品「エバ」のイントロ、「5ムヘーレス5」など、懐かしい曲が演奏される。曲を聴くと場面がよみがえる。
踊りに従うのではなく、踊りが音楽に従う、という感じもあるよね。

Bienal Óscar Romero
アントニオ・コロネルのドラムスとラファエル・エレディアのパーカッションが入ってどんどん曲が生き生きとしてくる。
Bienal Óscar Romero
 前回の日本公演でも上演された「アパリエンシアス」を経て、最後はパコ・デ・ルシアとチック・コリアの共演曲「イエローニンバス」
難曲を見事にこなす。
Bienal Óscar Romero
 踊りのために作られた曲だから、ソロとして聴くと、音が詰め込みすぎだったり、構成的にちょっと物足りないところもあるが、舞踊伴奏ギタリストは、ソロのギタリストよりも場数を踏んでいるだけ引き出しが多いのかも。

ロペ・デ・ベガでのホアキン・グリロはヘレスで見たのでパスして
Bienal Óscar Romero
オテル・トリアーナでの「フラメンコ・デ・ラ・タシータ」
カディスのアルティスタたちの競演。
全員でのカディスのブレリアで始まり、客席から現れたロサリオ・トレドの「グアパ・デ・カディス」

Bienal Óscar Romero
 ホセ・アニージョのマラゲーニャ、
アナ・サラサールが歌って踊るブレリアス。
マリア・モレーノのムイ・フラメンカなカナステーラ。

Bienal Óscar Romero
エドゥ・ゲレーロの、超テクシギリージャ。
Bienal Óscar Romero

ゲストのフアン・ビジャールの熱唱はニーニョ・ヘロの伴奏で。

フンコのティエントス、と、それぞれのソロは、それぞれの魅力、個性で見せたが、最初の一体感が凄かっただけに、ちょっとテンション下がったかも。その中ではマリアが私的に一番良かったかも。

これだけのメンバーが顔揃えただけでもすごいけど、せっかく一緒なんだからもっといろいろみんなで合わせてやってくれたらもっと良かったかと思ったことでありました。



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