Bienal Óscar Romero |
グラナイーナ。粒だったトレモロが美しい。
主役なのに上手の、一番はしに座っている。
隣にはアコースティックやエレキギターを弾くホセ・アセロ、ウッドとエレキ、2台のベースを弾くアントニオ・コラーレス、ドラムスとカホンのギジェルモ・マッギル。
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雰囲気としては、マドリードのジャズクラブ、カフェ・セントラルの雰囲気。でもじゃあ、ジャズかというと、そうではない。フラメンコでもジャズでもフュージョンでもなく、ジャンルに囚われることなく自分の知識と好みで音を遊ぶ、そんな感じのコンサートなのだ。
エンリケ・モレンテ「オメガ」の曲やミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の「マイ・フェイバリット・シングス」、バッハが顔を出す。音楽の垣根を越えてその先へ向かう。
フラメンコは自由なアートだけど、それぞれの曲種の決まりという制約の中の自由でもある。その制約を取り去って、フラメンコのテクニックやメロディ、調性などを使って、より自由に、表現するとどうなるか、という試みのようにも見える。
パコのジャズミュージシャンたちとの共演や、パコのシルヤブやカンシオン・デル・アモールなど、フラメンコの曲形式に縛られていない、でも、フラメンコな曲をも思い出す。
ボレロはビセンテもやっていたなあ。
フラメンコの縛りから解き放たれて自由に羽ばたくことも必要なのかも。
新しいフラメンコの可能性も見せてくれたようにも思う。
地味に見える人なのだけど、実はすごい名手。
音の強弱、間合い、静寂の使い方。
イスラエル・ガルバンなど伴奏に引っ張りだこなのもうなずける。
ソロもオススメです。
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ロペ・デ・ベガ劇場ではグラナイーノのリサイタル。こちらも良かったそうだ。
でも二つ行くのは時間的にも肉体的にもきついのでパス。
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トリアーナの公演が中止になるのは数年前のファミリア・フェルナンデスの時以来。
9月のセビージャは雨なんか降らなかったんだけどね、やっぱ世界的に天候が変わっているのかも。
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