というほどの意味のタイトルのこの作品は、カディス出身の4人のアルティスタ、
ギタリスト、リキ・リベラ、歌い手ダビ・パロマール、パーカッション/パルマのロベルト・ハエン、踊り手エル・フンコによる、フラメンコプラスαな作品。
そのαは、カディスのカルナバル的な芝居。
カディスのカルナバルではクアルテトという、冗談小芝居があるのだが、それに近い。が、それでコンクールで入賞する人たちよりもずっと、歌も芝居もうまいのがこの4人。
全員でコンパスを打ち、踊り、歌い、話す。
なんとも楽しい作品だ。
© Festival de Jerez/Javier Fergo |
早口で長いモノローグが続くので、通常のフラメンコを期待してきた人は面食らったことだろう。
だが、その内容が、フラメンコに関するあれこれ、なのだが、ウィット、ユーモア、皮肉に溢れていて抱腹絶倒。
客席の半分は声をあげて笑っていた。あとの半分はセリフが続くのにポカンとしている外国人。フラメンコ好きならスペイン語わかるともっと楽しくなるよ、の好例。
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スペイン各地の音楽を聞かせつつ、アラゴンのホタからの
エル・フンコのいかにもカディスらしい、明るく、グラシア満載のアレグリアスは圧巻。
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フラメンコたちが自身をネタにした与太話。
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お医者さんの白衣を着て、コンパスを身につける法を伝授。
お肉、肉じゃが、(ソースを)ひたずパン、という言葉で、会場を巻き込んでの、コンパスのお稽古。
© Festival de Jerez/Javier Fergo |
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最後は楽屋落ちというか、公演をしての心の声、早くうちに帰りたいとか、あんなこと言っちゃったけど、怒られないかな、などを、リキの弾き語りに乗せて。
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公演のたびにちょっとずつ違うらしいので、ぜひまた観てみようと思う。
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