グラン・テアトロではカニサーレスとコルドバ管弦楽団の共演。
クアルテットでの一部、オーケストラとの二部という構成。
第2ギターのフアン・カルロス・ゴメスとパルマ+パーカッションでアンヘル・ムニョス、チャロ・エスピノ夫妻。
Festival de Guitarra Córdoba |
そしてデビューアルバムからの2曲「ジュビア・デ・コメタス」「レハナ」は、同じ曲なのだが、バリエーションがいろいろ変わっているのが面白い。パコ・デ・ルシアやビセンテ・アミーゴらもそうだけど、同じ曲でも録音した通りそのままに演奏するわけではなく、芯の部分はそのままで、細部がいろいろ変わっていく。こういうのは、フラメンコならではの魅力かも。アレグリアスでは踊りが入るが、オーケストラのセッティングもあり、狭いところですれ違うように踊る。アンヘルは地元コルドバ出身ということもあり、盛んな拍手を受けていた。ちょっとセビジャーナス風のワルツ「パロマス」でチャロのカスタネットが入るのもいい。
最初がソロ、とか、パルマを叩いていたギタリストが途中で座ってギターを弾き出したり、とか、パコ的な要素を見つけてなんとなく嬉しい。
休憩を挟んでの二部はオーケストラでのホアキン・トゥリナ「闘牛士の祈り」から。
コルドバが生んだ名闘牛士マノレーテの生誕100年を記念するもの。この曲、昔、スペイン国立バレエでアントニオ・マルケスが踊っていたなあ、などと思い出す。
「アル・アンダルース。パコ・デ・ルシア記念、ギターとオーケストラのための協奏曲」は、彼初めてのオーケストラとの曲。
フラメンコギターとオーケストラとの共演は、マノロ・サンルーカルやビセンテ・アミーゴ、ホセ・アントニオ・ロドリゲスらが挑戦してきた。
世界各地でのアランフェス演奏が、オーケストラとの曲へと乗り出すきっかけになったのかもしれない。もともと、クラシック曲をも多く演奏しているし、抵抗はないだろう。
3楽章構成だが、思いのほか短い。これはあくまでも第一歩、ということなのだろう。
コルドバのオーケストラはビセンテの「ポエタ」を初演したところで、フラメンコとの共演も多いのでフラメンコやそのリズムにも抵抗はないだろう。
ブレリアやティエントなどフラメンコなリズムもちりばめられているがそれにこだわりすぎることなく、自由に羽ばたいているという感じだ。
ただ主役のギターがオーケストラの音に埋もれてしまう感じも時々あったのはなんかちょっと悔しいかも。もっと主役主役して欲しかった。
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