トマティートならマエストランサだろうと、あやうく劇場間違えるところでありました。あぶない、あぶない。
ロンデーニャ、そしてソレア。
舞台にたった一人できかせてくれます。
音がいい。今日はとくにいい響きだ。
Archivo Fotográfico La Bienal de Flamenco. Fotógrafo Óscar Romero |
構成がパコ・デ・ルシアのコンサートを思い出させる。
が、パコのアレグリアスのパルマが強弱や切り方など、音楽のようだったのに比べるとパルマはちょっとものたりない。でもトマテは調子がいいようだ。ドライブ感もある。
たぶん二十歳くらいの息子ホセとギターデュオできかせたのは「トゥーマッチ」。
アントニオ・バンデラス主演の映画「あなたに逢いたくて」の「愛のテーマ」
ミッシェル・カミロ作曲のこの美しい曲をみごとにきかせた。
息子くんもちゃんとアコンパニャルしてました。
続いて登場したのはゲストのホルヘ・パルド。
1979年に、トマティートと共演して録音したカマロンの「ラ・レジェンダ・デル・ティエンポ」をギターとフルートの曲にアレンジ。昔ながらのフレーズと、今風のフレーズが交差していい感じ。
Archivo Fotográfico La Bienal de Flamenco. Fotógrafo Óscar Romero |
ここで終わっていたらいいコンサートだったね、と家路につけたのだ。ここまででおよそ1時間15分くらい。コンサートとして十分な長さはある。
だが、このあと、娘マリ・アンヘレスの歌うボレロ(口をちゃんとあけてないのか、歌詞がききとりにくいことこのうえない。天使のような声は魅力なのに残念)や、ポティートの歌うシギリージャ〜タンゴ、タンゴ、ブレリアと、5人の歌い手たちが順番に、それもレトラふたつずつとか歌っちゃう、長い長いフィエスタがえんえんと続いたのは残念な限り。
結局2時間の長丁場。 後半のだらけさかげんはいうまでもない。
劇場公演なんだからそのへん、少しは考えてほしい、と思ったことでした。
ソロがよかっただけにねえ。
90年の、ビエナルでの初リサイタルから26年。(!)
あの頃はソロははずかしそうに弾いて、伴奏になると生き生きしていたトマテ。
今も伴奏は楽しそうなのだが、歌い手たちがみんな似たような感じで頂けない
90年のようにカマロンやパリータ、とはいかないだろうが、少数精鋭だといいんだけど、とか思ったことでした。
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