4月1日セビージャのセントラル劇場で行われた
フラメンコ・ビエネ・デル・スール
「ミランド・アル・パサード」公演。
エル・フンコとスサナ・カサス夫妻と
ゲストのロリ・フロレス。
ほぼ同じ構成かと思われましたが
スサナによるイントロのシギリジャのあとは
フンコのファルカ
スサナのタンゴ/ティエントと続き
エル・ガジとホセ・アニジョのカンテソロはトリジャ
そしてロリのバタ・デ・コラにカスタネットのシギリジャ
フンコのソレアに
スサナのナナ
そして全員のアレグリアスと
イントロとロリの出演部分以外は新曲になっていました。
カディス出身でクリスティナ・オヨス舞踊団でオヨスの相手役として活躍したフンコ。
同じくオヨス舞踊団やタブラオで活躍したスサナが
セビージャのベテラン・バイラオラ、ロリをゲストに選んでくれて感謝です。
鮮やかな黄色の衣装は、背中側は黄色に黒の水玉
正面は黄色の無地という、ある意味現代美術のよう。
そのバタ・デ・コラを自在にあやつり
カスタネットを駆使して踊るロリ。
そのカスタネットの音色の色彩。
強弱をつけ華やかにダイナミックに歌うように踊るように響く。
かたちの美しさ。
首の位置がすばらしいばかりでなく
腕のかたち、姿勢
いにしえのフラメンコの香り高い
品格のある踊り。
これをみるだけで価値がある。
髪につけた花を落としてしまったのだが
それをバタに巻き込んで退場というのがまたかっこいい。
フンコはソレアがよかった
オーソドックスなソレア
かたちもリズムもよくムイ・フラメンコ
スサナはタンゴの導入部がいい。
明るい曲が彼女にあっているのだろうか。
ティエントいれずにタンゴだけでつくってもいいのでは?
最後のアレグリアスでも
目はロリに釘づけ。
昔ながらの美しい、セビージャ風のフラメンコ。
スタンディングオーベーションにこたえて
フンコがブレリアひとくさり。
歌い手たちより声量があってびっくり。
この公演を支えた二人のギタリストが
ラファエル・ロドリゲスとミゲル・ペレス。
これも昔ながらの太い音で
舞踊を盛り上げる。
とくにミゲルのファルカはよかったです。
ちなみにロリは土日はタブラオ、エル・アレナルに出ているそうです。
観てみたい、という人はぜひ。
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