2012年9月15日土曜日

サラ・バラス「ラ・ペパ」

Antonio Acedo

スペイン一の人気バイラオーラ、
サラ・バラス。
出産休暇を経ての復帰第一作
「ラ・ペパ」は
1812年カディスで制定されたスペイン初の憲法を記念する作品。
タイトルはその憲法の愛称。
憲法に愛称があるっていうのもすごいけど
理由は制定された3月19日が聖ヨゼフ、サン・ホセの日で
ホセの女性名であるホセファの愛称ペパがついたのだそうな。

カディスではこの憲法制定2百年を盛大にお祝い中であり
この作品もそれにちなんだもの。

1808年から1814年の
フランス相手の独立戦争を
黒い衣装の群舞でみせ
ようやく訪れた自由と平和を
黒いマントを脱ぎ捨てた赤い衣装のサラが踊る。

港町カディスの情景を
女性たちのグアヒーラ
男性たちのサパテアード
ファンダンゴ
そして青い衣装のサラのシギリージャ
色鮮やかなホリゾントに激しいサパテアードが映える。

Antonio Acedo

サラの舞台は
いつもながらに
照明がきれいで華やかで楽しい。
が振付けとしてはバラエティに欠け
また全員が同じ振りなことが多いのが残念。

それでもサラの圧倒的なスター性は
マエストランサの満員の観客を手中にしてしまうのだ。
あの笑顔とサパテアードで。

出産を経て少しふくよかになったようで
回転にかつてのきれがないようにも感じたが
あの自らが「オートバイ」と評した
連続サパテアード移動や
たっぷりとしたスカートをもっての回転など
サラならではのバイレをたっぷりみせてくれた。

最後の現代のカディスでラ・ペパのモニュメントがアレグリアスを踊りだし
ブレリアへと続くフィナーレまで
たっぷり2時間。
長かった。






0 件のコメント:

コメントを投稿