Antonio Acedo |
スペイン一の人気バイラオーラ、
サラ・バラス。
出産休暇を経ての復帰第一作
「ラ・ペパ」は
1812年カディスで制定されたスペイン初の憲法を記念する作品。
タイトルはその憲法の愛称。
憲法に愛称があるっていうのもすごいけど
理由は制定された3月19日が聖ヨゼフ、サン・ホセの日で
ホセの女性名であるホセファの愛称ペパがついたのだそうな。
カディスではこの憲法制定2百年を盛大にお祝い中であり
この作品もそれにちなんだもの。
1808年から1814年の
フランス相手の独立戦争を
黒い衣装の群舞でみせ
ようやく訪れた自由と平和を
黒いマントを脱ぎ捨てた赤い衣装のサラが踊る。
港町カディスの情景を
女性たちのグアヒーラ
男性たちのサパテアード
ファンダンゴ
そして青い衣装のサラのシギリージャ
色鮮やかなホリゾントに激しいサパテアードが映える。
Antonio Acedo |
サラの舞台は
いつもながらに
照明がきれいで華やかで楽しい。
が振付けとしてはバラエティに欠け
また全員が同じ振りなことが多いのが残念。
それでもサラの圧倒的なスター性は
マエストランサの満員の観客を手中にしてしまうのだ。
あの笑顔とサパテアードで。
出産を経て少しふくよかになったようで
回転にかつてのきれがないようにも感じたが
あの自らが「オートバイ」と評した
連続サパテアード移動や
たっぷりとしたスカートをもっての回転など
サラならではのバイレをたっぷりみせてくれた。
最後の現代のカディスでラ・ペパのモニュメントがアレグリアスを踊りだし
ブレリアへと続くフィナーレまで
たっぷり2時間。
長かった。
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