ベネズエラ生まれのドイツ育ち
歌い手エスペランサ・フェルナンデスの夫で
バイラオールのミゲル・バルガス
日本人生徒を多くもつ
その彼の新作初演が5月26日
カハソル文化センターで行われた。
幕開きはエスペランサの歌うトナー
写真;Remedios Málvarez
続いてピアソラのリベルタンゴ
ギター2台とコントラバス、
パーカッションでの音楽に
深紅の衣装で二人の女性舞踊手とからむ
写真;Remedios Málvarez
ソレアにもピアソラのフレーズがはいってくる。
花売りの少年をうたったピアソラの
「チキリン・デ・バチン」では
ミゲルの次男が登場
「オブリビオン」はスペイン舞踊風というよりも
歌謡曲のバックダンス風の振り付け
写真;Remedios Málvarez
「ミロンガ・デ・ハシント・チクラナ」がファルーカへとつながり
ローレが歌った「プリメロ・エル・オンブレ・ポエタ」を
エスペランサが見事に歌い上げたのがこの日の最高の瞬間だったかもしれない。
最後はタラント
12歳で初舞台を踏み、
これまでにも沢山の作品をつくってきているというミゲル。
今回は最初にピアソラをフラメンコとミックスし
音楽のあとで振り付けをしたのだという。
ピアソラをフラメンコで踊るのはなにも彼がはじめてではない。
マリア・パヘス「アンダルシアの犬」の衝撃は今も忘れられない。
が、今回の彼の試みには美しい音楽をなぞる以上のものが感じられなかったのは残念。
また基礎的なことも気になった。
姿、首の位置、肩。
回転での身体の使い方も変で、芯がずれ、
バレエのような訓練が必要なのではないか、と思わされた。
舞踊講師として日本人にも評判がいいときくだけに不思議な気がする。
表現したいという志があっても
技術がついていかないと結果はでない。
その反対ももちろんあり。
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