昨年のヘレス・フェスティバルでベレン・マジャと共演、
新人賞を受賞したオルガ・ペリセが今年はソロで登場。
フェスティバル開幕翌日にマドリードで亡くなった
エスクエラ・ボレーラの名手アンヘル・ペリセと
直接の関係はないそうだが彼女もまたスペイン舞踊をも得意とする。
作品は3部構成
最初のテーマはロサ、薔薇。
オルガの生まれ故郷コルドバをたたえる
ペペ・マルチェーナの詩につづく
オープニングはアルベニスの「コルドバ」
写真; Javier Fergo
スペイン舞踊、エスクエラ・ボレーラを
ロマンチックバレエ風の独特な衣装とカスタネットで踊るのだが
コンテンポラリーのダンサーとからみ
宙を舞ったり 宙にういたり
そのダンサーも現れては消えて行く
バックのマントンのフレコ風の幕と照明の妙だ。
ペペ・マルチェーナのミロンガ「ラ・ロサ」に引き続き
赤い衣装に白いマントンでのカンティーニャ。
マントン技は同じコルドバの大先輩、ブランカ・デル・レイ風。
片手でまわしたりスカート風にしたり
派手な技をみごとにきめる
写真; Javier Fergo
2部のテーマはメタル
カンテソロのタランタ
そしてマルコ・フローレス振り付けのシギリージャ
膝丈の衣装でモダンな感じ
写真; Javier Fergo
スーツを着た3人のカンタオールとパルメーロ
4人の男に囲まれているのは
マヌエラ・バルガスの時代のようなノスタルジー
昨年のラ・ウニオンのコンクールの優勝者
カディス出身、ヘスース・フェルナンデスのブレリアには
ピパやグリロなどいろんなアルティスタの顔が見え隠れする
今年のフェスティバルではソロ公演も行っただけに
実力十分といったところか
3部は灰
照明も暗く
バタ・デ・コーラも暗い色
ここでもまたコンテンポラリーとのからみがあり
バタごとぐるぐる回ったり。。。
写真; Javier Fergo
終わってみれば昨日のロサリオ・トレドの舞台と共通するものも多い
コンテンポラリーダンス的要素
モダンな衣装
コンセプト
暗めの照明
オルガの舞台には洗練された美しさと調和があった。
演出家ダビ・モンテーロと
照明家グロリア・モンテシーノの功績もあるだろう。
コンテンポラリーダンサーのヘスース・カラメスの使い方も含め
専門家の力をうまくつかってつくった舞台といえる。
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