イスラエルの手がゆっくり、ゆっくりとあがっていく。
エダ・デ・オロ。黄金時代。
フラメンコは黄金時代にある。イスラエルとともに。
古典は前衛であり、前衛は古典である。
古典もその発表当時は前衛であったわけで
前衛も時代とともに古典となっていく。
前 衛の中に古典はあり
古典の中に前衛はある。
ビセンテやヘラルドが静寂を音楽とするように
イスラエルは静止を踊る。
良き歌い手。良きギタリスト。良き踊り手。
良き照明。良き音響。
舞台装置も派手な演出もなにもいらない。
シンプルにフラメンコ。
イスラエルの舞台を観ることは分厚い一冊の本を読むような。
一枚の絵をみるような。
なんてたわごとがあふれでるくらいに
オレ!をさけびつづけ、高揚した気分の今の私。
ヘレスのフェスティバルでの初演以来、少なくとも5回はみているのだけれど
観るたびに初めて観るかのように興奮し、幸せになる。
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