2010年8月13日金曜日

ラ・ウニオン コンクール二日目

コンクール2日目です。
今日の出場者は11人。

トップバッターはフルートのオスカル・マヌエル。バレンシアの人です。
ソロでミネーラとギター伴奏のファンダンゴス。


カンテの一番手はエステル・メリノ。バダホスの人です。


ハレオの本の著者でもある、カセレスのペドロ・ペラルタは
ミネーラ、カルタへネーラとハレオ。

バイレの一番手はインマクラーダ・アランダ。エル・フラメンコに出演していたということですが、まずはタランタ。エバやマリア・パヘスの影響があるかな。
かがんだ形の多用は美しいとはいえないけど。

コルドバのドミンゴ・ エレリアはソレアとシギリージャ。
どちらもきちんと歌い上げる。

ギターソロは弱冠17歳。パコ・モンカジョ。
クラシックのようなテクニックとモロン風のトーケが混在するのが面白い。





再び登場したインマクラーダは赤いドレスでソレアを。



21歳のクリスティーナ・ソレールはグラナイーナ、ミネーラ、タンゴ。
まだまだ青いという感じかな。

 カチョッロ・デ・パテルナはペッロ・デ・パテルナの息子。ペッロ犬の子だからカチョッロ、子犬というわけ。
カルタへネーラ、マラゲーニャときて最後に歌ったカンティーニャ(といってもアレグリアスとカンティーニャとローサとかまぜてうたってましたが)がなかなかよかったです。
サッカー元スペイン代表監督のカマチョに似てる。。。。
ってどうでもいいですが。

バイラオール、ヘスース・フェルナンデスは腰高ズボンにベストという、
伝統的なスタイルで登場。

 サパテアード連発!

コルドバのフアン・アントニオ・カミノもコンクールの常連。
ミネーラとカルタへネーラを熱唱。

 ギターソロはホセ・アルマルチャ。ミネーラとソレア。

 昨日のカジェターノ・モレーノよりはずっといいけど、
ソレアの構成、もう少し考えてもいいかもしれない。
ギターソロはギターのテクニックだけでなく、
作曲力というか、構成力もとわれてしまう。
このホセは最後、ビセンテのソレア弾いてたし。
ま、コンクール要項に自分の作品に限る、とでも但し書きがない限り、
他の人の作品、たとえばパコやビセンテの曲を弾いてもいいわけで。
実際、ここでもハビエル・コンデが優勝している。

最後は再びヘスース。アレグリアスを熱演。
観客には一番うけていたようだけど、個人的にはあまり。。。
でもここで審査されているのは技術であり、芸術であり、好みではない。

でも本当にコンクールって難しい。
フィギュアスケートの採点のように、
演じたあとすぐに、芸術点、技術点ってでるわけでもないし、
(そういうのもおもしろそうだけど)
審査員の基準がどこにあるか、っていうのもコンクールによって、というか、
その審査員によって違うかもしれないし。
基本的には、基本に忠実に、きちんとした技術で演じること、だと思う。

マラゲーニャならマラゲーニャで、決まった歌のかたち、というものがあるし、
コンパスや音程、 強弱のつけかた、など、基本がやっぱ大切だろう。
踊りにしても、まずはコンパスやサパテアードや回転などの基本的なテクニック。
それに加えて、例えばこのコンクールではタラントが課題曲なわけだけど、
タラントという踊りの曲のもつキャラクター、
どちらかというと暗く悲劇的、地味で深みがあって、
悲しみややるせない怒りのようなものが含まれている、
って感じのものを表現するわけで、そこらへんをもみているんじゃないかと思う。
だから自由曲でアレグリアスを踊る人が多いのはそこらへんのコントラストを狙っているのではないかな。ほら、アレグリアスは華やかで明るく、タラントと正反対だから。

なーんてことを考えながら夜はふけていったのでした。
さて3日目はどんな出場者が登場するのでしょうか。

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