80年代に日本にフラメンコブームをまきおこしたアントニオ・ガデス。
「血の婚礼」「カルメン」「恋は魔術師」 という
カルロス・サウラ監督とのフラメンコ映画三部作でも知られるガデスが晩年、
その舞踊団自らの役を踊らせたのがホセ・ウエルタス。
ウエルタスが「アンダルシアの嵐」のフロンドーソや
「カルメン」のドン・ホセを踊るのを観たが
ガデスその人と寸分たがわず見事な出来だった。
現在、ガデス舞踊団では主にアドリアン・ガリアがガデスの役を踊り
そのそっくりぶりが話題になったが、ウエルタスはアドリアン以上にガデスだった。
その後、アイーダ・ゴメス舞踊団に客演もしたが、
今は自らの舞踊団での活動が主体。
この5月29日には
新作「flamenc@ バイランド・アル・パサード(過去へ踊る)」を
マドリード郊外トーレロドネスのブルバル劇場で上演する。
ビセンテ・エスクデーロ、
グラン・アントニオ、
アントニオ・ガデス。
フラメンコ舞踊の歴史をつくった三人の男性舞踊家へのオマージュとなるものだという。
二部にはスペイン国立バレエ団出身のエレナ・マルティン、
マティルデ・コラル門下のマルタ・フェルナンデス、
マリア・パヘス舞踊団のホセ・バリオスらも参加している。
なお、同日、やはりマドリード郊外のサン・セバスティアン・デ・ロス・レジェスでは
ADAE (マドリード舞踊・舞台芸術協会)主催の舞踊ガラ公演が開催される。
昨年亡くなった二人のスペイン舞踊家、
民族舞踊教授/振付家のフアンホ・リナーレスと
カスタネットの名手として知られたホセ・ウダエタに捧げられ、
ホアキン・コルテス舞踊団やスペイン国立バレエ団で活躍したマイテ・バホや
ダビ・ペレスらが出演予定だ。
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