ニーニャ・デ・ロス・ペイネスといえば、フラメンコ史上最強のカンタオーラ。
8歳でセビージャで初舞台を踏み、11歳のときにマドリードでデビューという早熟の天才。
なんたって1910年から1950年までの間に258曲の録音を残し
(これは13枚のCD全集になって発売されています)
そのレパートリーもカルタヘーナ、タランタ、ソレア、ティエントス、マラゲーニャス、タンゴ、セビジャーナス、セラーナ、ペテネーラス、ファルーカ、シギリージャ、ブレリア、ガロティン、アレグリアス、サエタ、ルンバ、グアヒーラ、グラナイーナ、コロンビアーナ、カンティーニャ、ミロンガ、カラコーレス、ファンダンゴ、バンベーラ、ブレリア・ポル・ソレア…。すなわちフラメンコほぼすべての曲を網羅しているというのもすごい。
そしてまたその録音がいいのです。
コンパス、音程、フラメンコ性.声質。どれをとってもすばらしい。
その彼女の名を冠した、ニーニャ・デ・ロス・ペイネス賞は、アンダルシア自治政府の文化省がフラメンコの功労者におくる賞。
これまでにフォスフォリート、パコ・デ・ルシア、エンリケ・モレンテ、チャノ・ロバートが受賞しています。
そのたいへん名誉ある賞の今年度の受賞者にマノロ・サンルーカルが選出されました。
日本との関わりも深く、1979年の初来日後には「ハポン、シエンプレ、ハポン(日本いつまでも日本)」という曲もあるマノロ。
実はニーニャ・デ・ロス・ペイネスの伴奏をしたこともあるそうです。
それが実はマノロの初録音だったそうなのですが、なぜか録音はお蔵入り。。。
そんなエピソードがあるだけに今回の受賞はなおうれしいことでしょう。
そのマノロが、昔、日本公演を行ったときに手編みのマフラーをプレゼントしてくれた人を探しています。
彼の名が編み込まれた力作で、どこか島からわざわざ観に来てくれた人だとか。
心当たりのある方はぜひ私、志風までご連絡くださいまし。
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