2009年8月24日月曜日

カルロス・サウラのフラメンコ・オイ

最終日にようやく観て来ました!
会場はマドリード、王宮の下、カサ・デ・カンポの入り口あたりの特設会場です。
ちょっと不便な場所にあるせいか、8月夏休みでマドリードに人が少ないせいか、客席は空席が目立ちます。

で、作品。
映画「セビジャーナス」で歌われていたセビジャーナス・ビブリカスやコラレーラスをつかったセビジャーナスの場面や、稽古場でのシーンという構成のボッケリーニのファンダンゴなど、ラファエル・エステベス/ナニ・パーニョス振り付けの群舞はすばらしかったし、へスース・メンデスのシギリージャやダビ・パロマールのトナーなどカンテにも見せ場がありました。パストーラ・ガルバンとロシオ・モリーナ、今をときめく二大若手バイラオーラもさすがの踊りっぷりでございます。パストーラは最新作「パストーラ」幕開きのタンゴ。ロシオ・モリーナも最新作「オロ・ビエホ」のグアヒーラ。だったのですが、オリジナルの伴奏メンバーとくらべるとやっぱバックがちょっとものたりないかな。。。またコンチャ・ハレーニョの優雅さやラウラ・ロサレンの女性らしい美しい腕の動きにも魅了されたのですが、衣装がいまいち舞踊向きではない、というのか、バタ・デ・コーラの布にはりがなく、せっかくのバタがいきてこなかったり、ホタ風の振付けを腰下まで少しぴったりめのスカートで踊るので窮屈そうだったり、というのも不満でございます。衣装と姿勢にはちょっとうるさいんですよ、私。
すごくすてきな場面もたくさんあるのだけど、物語があるわけでもないし、全体をとおしてのコンセプトとか、流れとかがまったくみえてこないので、なんかちょっととっちらかった印象なのは残念でしたが、観客はスタンディングオーベーションでこたえていました。
正直いって休憩なし2時間は長かったですが、まずは成功ということでしょうか。

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