2026年8月3日月曜日

ラ・ウニオン2026/フエンサンタ“ラ・モネータ”とルシア“ラ・ピニョーナ”『クエルポス・ミネラレス』

 ラ・ウニオンのコンクールで2003年に優勝したラ・モネータと2011年優勝のルシア“ラ・ピニョーナ”の共演による作品『クエルポ・ミネラレス』はこれが初演。

オープニングは二人でのタラント。

©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas


©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas

©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas

©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas

©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas

©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas

背が高く手足の長い、色白のピニョーナは黒い衣装、小柄でモレーナなモネータは白い衣装で踊りもスタイリッシュなピニョーナとグラナダ風のプリミティブな要素の多いモネータと、対照的な二人による踊りは、それぞれの魅力を活かしつつ、対称の面白さも見せるもので、しっかりした構成の力作。マントンの扱いにしても違いがあって面白い。

その後はカンテソロがあってモネータのブレリア、ピニョーナのファルーカ、モネータのシギリージャ、ピニョーナのソレアとそれぞれのソロを見せるという構成。

カンテソロはエセキエル・モントージャとマヌエル・パハレスのトリージャ。そのまま残った二人にエミリオ・カスタニェーダがパルマで加わりブレリアの宴が始まる。
モネータのこのブレリアは踊りの一曲というよりフィエスタのブレリアの集大成的な感じ。ちょっと長かったかな。


ピニョーナのファルーカは先日のセビージャでの公演で見せた金色の衣装でのもの。伝統的なファルーカらしいポーズや形の組み合わせが現代風で間合いも良く、オリジナリティあふれるものになっている。ラモン・アマドールのギターが、サンブラの調性で途中サンブラになってまたファルーカに戻るというのもしゃれている。
©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas

©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas

ラモンのロンデーニャのギターソロに続いてのモネータのシギリージャは、ブレリアもそうだけど、彼女らしい、グラナダらしい、首のくいっとする動きとかも豊富にあって、プリミティブなフラメンコを思い起こさせる。途中、靴から指先が出てしまい靴を履き直すというアクシデントもあったものの、無事終了。 

©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas
           

トリはピニョーナのシギリージャ。これがまた素晴らしかった。ソレアが歌われる中、下手からスッと背筋を伸ばした彼女が登場する、。ただ歩いているだけなのに、すでにソレア。ソレアの中に入り、ソレアを体現している。場を完璧に制圧する存在感。女王の貫禄。風格。威厳。
歌をゆっくりゆっくりマルカールしていく、その丁寧さ、コンパスを緻密になぞっていく。そして爆発するサパテアード。やっぱすごい。最高なフラメンコだ。

©︎ Paco Manzano

フィン・デ・フィエスタも賑やかに華やかに。
今は一人の踊り手による作品公演が主流だけど、こういう競演、もっと他のアルティスタたちにもやって欲しいと思ったことでした。昔のベレン・マジャとラファエラ・カラスコ、ベレンとマヌエル・リニャンとかも良かったしなあ。












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