フェスティバルもそろそろ折り返し点。疲れもたまってき始めました。なのでビエナルで観たビジャマルタはパスして夜はゆっくり23時からのボデガでの公演へ。
アンヘレス・トレダーノは1995年ハエン県ビジャヌエバ・デル・リオ生まれ。昨年のアルフォンソ・ロサ作品『アルテルエゴ』でオリジナルキャストのサンドラ・カラスコの代役で歌って去年のフェスティバルでの伴唱賞を受賞するなど活躍中。
去年のセビージャのセントラル劇場での公演 でもいつも観ているようなカンテリサイタルとは一味も二味も違う趣向でびっくりさせられました。今回は9月に出たアルバムの曲を、ということだったので構成などは多少変わっていたものの、前回聴いた曲もあり、彼女は自分のスタイルでフラメンコを歌う人なんだな、と確認。
エフェクター/サンプラーをいじりつつ歌うアラオラという曲に始まり、ブレリア、ソレア、ハエン時代の女友達と歌ったアレグリアスがやはり最高。これは新譜のプロモーションビデオとは違って、3人がポリフォニーのような感じで、歌っていくもの。
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© Festival de Jerez/Tamara Pastora |
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© Festival de Jerez/Tamara Pastora |
若いながらに色々と知識もあり、実力、底力のある歌い手だと思うけど、伝統的なものとは違うみせ方で、点滅する照明や、犬の声や雷鳴などの効果音でのお化け屋敷感とかは、私には違和感というか、余計なものに見えるけど、彼女の世代の観客にとってはそれがとっつきにくい、古臭く見えるフラメンコをより親しみやすいものとしているようだ。
世代は変わっていくのだなあ。
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