2014年9月16日火曜日

ファルキート「ピナセンダ」


ファルキートは新作「ピナセンダ」でマエストランサ劇場に登場。
ピナセンダとはヒターノの言葉でアンダルシアのこと。
で、アンダルシア8県にちなんだ曲を選択。
 といってもウエルバ県をうたうファンダンゴで
ファンダンゴ・ペルソナル(エル・ルビオ)を歌ったり
タラントといいながらカルタへネーラにいったりで詰めは甘い。
ま、細かいことは気にしないことにしよう。
 でも照明は全体的に薄暗く顔が影になるし
音響のバランスが悪く歌詞もききとりにくい。
そんななかファルキートは踊り続ける。

開幕のソレア・ポル・シギリージャでは舞台前面で
ファンダンゴではテーブルの上で

Foto;Antonio Acedo Bienal
叔母ピラールがゲスト出演したタンゴは舞台中央で
だがいつもの生彩に欠けるような気がしたのは気のせいだろうか。
いつものように舞台をすべるように動き
歌い手一人一人と会話するように踊り
闘牛でするような蛙跳びをみせ
長髪なびかせ回転する。
が例えば
去年のヘレスのフェスティバルでみせたような
風格や重みがあまり感じられない。
あのときはオレ!満載だったのにね。
舞台前面にでてぱっと両手を広げるのは
観客の喝采をまつ ホアキン・コルテスのようだ。
前からこんなんしてましたっけ?
回転のキレも悪いし軸もずれるし
アレグリアスで
おお、というデタジェはあったけど
なんか物足りない。

もっとも大方の観客は熱狂
フィン・デ・フィエスタでは写真やビデオとりまくっていました。
(撮影禁止されているんですけどね。YouTubeにアップされてます)
いやめちゃくちゃだというわけではもちろんないんだけど
これよりもずっといいファルキートを何度も観ているせいだとは思うけど
わたし的には、なんか不完全燃焼の一夜でありました。

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