ふたたびバスで8時間かけてセビージャの自宅まで帰って参りました。
へとへとでございます。
ラ・ウニオンは遠い。でもだからこそどこか現実離れした感じで、フラメンコ三昧ができるのかもしれません。
ほーんとスペイン各地からアフィシオナードたちが集まってくるのですよん。
毎年会う人たちもそれぞれバルセロナからだったり、マドリードからだったり、バジャドリードからだったり。それに加えて地元のアフィシオナードたちや、これもスペイン中だけでなくフランスやドイツなどからもやってくる写真家や記者のプレスの仲間たち。
毎年行き続けていると顔見知りも増え、1年ごとの再会に、あちこちで盛り上がっています。
ラ・ウニオンのフェスティバルがほかの、ビエナルやヘレスなどのフェスティバルとはひと味違います。
町が小さいせいもあるのでしょうか、メイン通りの商店はこぞってフラメンコにちなんだかざりつけのショーウィンドーをみせます。フリルや水玉をつかったり、ギターをつかったり、という簡単でシンプルなものがほとんどなのですが、みていて楽しいことにはかわりありません。お祭り気分が高まります。
そのメイン通りから会場までの広い道には鉱山にちなんだオブジェが飾られていたり、噴水があったりするのですが、フェスティバル期間中だけはこの道の両側には州や市の観光案内所や、CDや本、フラメンコグッズ、カホン、フラメンコを題材にした絵画や彫刻などの仮設ショップがならびます。
そして会場に一番近いところにはこれもまた、仮設のバルが何件か。それぞれにテラス席を設け、にぎわっています。また夜更かしにつきもののチューロの屋台も。
このバルのテラスには観客たちはもちろん。出演者もプレスも主催者もみんながやってきて一杯のんだり、タパで腹ごしらえをしたり、と、いつ行ってもにぎわっています。
憧れのアルティスタに会って、写真やサインをねだり、それにていねいにこたえていることもあれば、アフィシオナードたちが低い声で歌って、議論をたたかわせていることも。
地元のフラメンコ好きがやってきてルンバなどをさんざん歌っていくこともあります。
テラスに座ってぼんやり行き交う人を眺めているだけでも面白いかもしれません。
開演前も終演後もいつもにぎわっているこのテラスでありますが、開演中でも人がたえないところをみると、地元の人がお祭り気分をあじわいにきたりもしているのかもしれません。
と、昨日までそこに私がいた、あの風景を思い出しているのですが、今となると、なんだか夢のようにも思えてきます。
ほんとうにあの町があるのでしょうか。
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