レブリーハのギタリスト、リカルド・モレーノはバイオリン2、ビオラ、チェロという弦楽カルテットとパーカッション、第2ギターという編成で。最初のシギリージャはジャズ風味。カルテットが弦を弾く音をパーカッションのようにリズムをマルカールするのに使ったりしているのが面白い。その発想はありませんでした。2曲目はカンティーニャス。調が違うと同じように弾いても全く違う曲のようにも聞こえますね。彼は音楽家として音楽としてのフラメンコの可能性を探求している、という感じです。面白い。でも音楽優先で、演奏を止めるとコンパスも止まっちゃう感じがあるんですね。これってどういうことなんだろう。止まるところが彼の中でコンパに入ってないのかな。だから彼のブレリアだとちょっと踊りにくそう。いや、別に踊りのために演奏しているわけじゃないからいいんですけど。最後に引いたサティのグノシエンヌ1番がよかったです。
Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León |
すごく久しぶりに聴くニーニョ・ホセーレはソロでタランタ、三拍子系の曲のいろんなモチーフが登場する曲を演奏。彼はパコ・デ・ルシアのグループで活躍してたこともあり、パコの演奏していたフレーズのような感じが所々で聴かれます。パコの文法で演奏している、というか。音も綺麗で。テクニックもすごい。最後は息子が登場してピアノで共演。この息子くんがなかなか素晴らしい演奏でありました。聞けばチック・コリアにも師事したといいます。ソロも聴いてみたいです。
最後は二人で舞台に。パコの『愛のうた』から始まり、パコがライブで聴かせたような感じでどんどん弾き進んでいきます。何よりのパコへのオマージュだったのではないかと思います。
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