ニエブラとウニオンの絆のきっかけを作ったウニオンのフアン・フランシスコのスピーチは、ウニオンとフラメンコと文化とニエブラへの愛に満ち溢れるものでした。80年代中頃に、フェスティバルを見にきていたニエブラと知り合って深い友情が生まれ、それをきっかけにフアン・フランシスコのアイデアで現代美術家によるポスターが始まったそうです。今ではムルシアの子供たちが現代美術の学習にウニオンを訪れるほどだとか。ニエブラの子息からも、ウニオンの人たちの温かさを語るスピーチがあり、また、フラメンコへの愛と画廊を受け継いだ彼がこれからも現代美術家との橋渡しを続けるようです。その後、旧公設市場前で、コロナで亡くなったカタルーニャの画商で、このフェスティバルのポスターが現代美術の巨匠たちの手によるようになるきっかけを作ったアントニオ・ニエブラの名前が、この旧公設市場の楽屋口に残されることになり、その除幕式も行われました。
©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas |
93年の優勝時のギタリストだったフアン・ラモン・カロとの、ウニオンに向かう列車の中でカルタヘネーラを一から学んだエピソードを当事者二人が語ったところがこの夜のクライマックスだったかも。
フアン・ラモンはコルドバの音楽学校でカンテのコースを終了したそうですが、いや、うまい。いい先生にいい生徒だったから、一夜漬けでも成功したのだなあ、と思うなど。なお、ミゲルはカンテ・デ・ラス・ミーナスだけのアルバムを録音するそうです。楽しみです。
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その後は、トロボという、即興の詩を歌うコンクールの優勝者に始まり、前回コンクールの愁傷者たちが登場。ピアノのラウル・ペレス。歌で参加してたのがお母さんらしいのですが、うーん。ピアノもフラメンコには聞こえない気が。
男性舞踊のジョエル・バルガス。前夜と打って変わって?良かったです。特に最初に踊ったファルーカ。2曲目のアレグリアスも含め、まだまだ伸び代があるな、と。将来が楽しみです。この写真はアレグリアス。昨日もそうだけど3曲ともトラヘ・コルトでした。でもこの白い衣装はどこかすっきりしない仕立て。どこで作ったんだろう。布地のせいかな。腰の周りがもっとピタッとしてた方がかっこいいはず。
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ギターソロはグラナダのエル・ポティ、お上手。ピアノとのデュオもやったのですがそこでまたお母様登場。うーん。
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カンテのロシオ・ルナは黄色い衣装で登場。なんか伴奏ルイス・メディーナもパルマもタイミングが合ってないように聞こえたのは音響のせいかなあ。
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フラメンコでもなんでもアートって、伝えること大切だと思う
最後は女性舞踊のロシオ・ガリード。力強いタラント、そしてソレア。男性よりも強いのではと思えるようなサパテアードでした。でもソレアでバタだったのでガンガン行くんじゃなくちょっと引くとか、もっと違う表現でも良かったのではないかと思うのだけど、どうなんでしょう。
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しかし長かった。10時に始まって、終わったら2時って、どうよ。疲れます。
YouTubeのビデオ、貼っときますね。長いのでご注意。ミゲルとフアン・ラモンのエピソードは19分あたりから。スペイン語できる方はぜひ聞いてみてください。できない方は20分あたりからでも。で、その話をミネーラの形で歌った曲を録音したそうで、それを生でも聞かせてくれています。
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