地元ムルシア、カルタヘーナのギタリスト、カルロス・ピニャーナ。ムルシア交響楽団、と書いてあったのだけど、前半は第2ギター、カンテ、パーカッション、ダンサーというグループで。後半がオーケストラとの共演。でも交響楽団じゃない。管弦楽団でもない弦楽器だけ。いやいやこれは看板に偽りありでしょ。ムルシア交響楽団のメンバーなのだろうとは思うのだけど、交響楽団というからには管楽器や打楽器もないとダメでしょ、ってちょっと憤慨。舞台が小さいからと言ってたけどそれならそれで工夫するとか最初から弦楽楽団というとかできたんじゃないかと思うわけです。
©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas |
それはともかく。曲はどこかで聞いたようなフレーズがいっぱいで、あ、これはビセンテ・アミーゴ、これはパコ・セペーロ、これはパコ・デ・ルシア、とか映画音楽だ、とか思ってるとアランフェスを入れてくるし、まとまりがない。音はきれいだし演奏技術はあると思うけど、間合いが悪い。ブレリアにしてもルンバにしても踊れない感じ。
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アレグリアスは踊りが入ったのだけど。昨日の国立バレエで目が肥えすぎちゃったのかなあ。とにかく私的にはいろいろ考えさせられた公演でありました。
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ソリストも舞踊伴奏や歌伴奏で経験積んでこそ,という言葉の重みを実感するような公演でありました。
ちなみにパコ・デ・ルシアもマノロ・サンルーカルもセラニートもトマティートもビセンテ・アミーゴもヘラルド・ヌニェスもラファエル・リケーニもカニサーレスもみんな歌伴奏舞踊伴奏やってました。パコとビセンテ、ヘラルドはよく知らないけど、他の面々はタブラオでも弾いてたそうですよ。フラメンコのリズムを体に叩き込むという意味でもタブラオは必須なのかもですね。
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