いやあ、二夜連続でいい公演でハッピーでございます。
1984年セビージャはトリアーナ生まれのロサリオ・ゲレーロ“ラ・トレメンディータ”。
頭の右側刈り上げ、左側は巻毛の長髪という髪型にモレンテが映画『モレンテ』で着ていた顔の絵が描いてあるジャケットのあの顔の絵がプリントされたつなぎ。
基本、去年のビエナルでのコンサートと同じなんだけど、よりこなれた感じ。違うのはおばあちゃんが舞台の上にいないのと、ゲストのアンドレス・マリンがいないことくらい?あ、照明もロペ・デ・ベガ劇場で見た時のようなロックコンサート風ではなかったな。
ドラムス、 エレキベースにキーボード、パルマとカホンというバンドの編成は変わらず。それに加えてロサリオはカホンを叩きエレキベースやフラメンコ・ギターも演奏。編曲からしてプログレッシブロックというか、ロックシンフォニーというか、ってロックには詳しくないから本物のロックファンが聞いたらまた違うのかもしれないんだけれど、門外漢からしたらすごくロックで、でもその編曲で、シギリージャやバンベーラ、ペテネーラ、コロンビアーナ、ブレリア、カンティーニャってのがまたすごくて、もうこれが本当に、ツボを抑えているのであります。自分でギターを弾いて歌ったタランタ。どれも11月に発売予定の新譜に収録される予定だとか。プロデュースしているのはドラムのパブロ・マルティン・ジョーンズで彼発案の「気が狂いそうになる」というスピードが変わるソレアも面白かったし、ブレリアのタイトルをおばあさんアブエラとブレリアをかけた『アブエレリア』としたいんだけどプロデューサーが反対しているので会場でどっちがいいか観客に聞いている、と言ったり、おしゃべりも上手で、観客との一体感は、ちょっとポベーダを思い出させる。
ちなみに発売予定のアルバムは昨日のコンサートのような、いわゆる“モデルノ”と伝統的な能登2枚組とのこと。こちらも楽しみ〜
伝統的なフラメンコを学び理解した上で自分の音を探してこういう表現になっている、ので、奇をてらってやっているわけではないし、とってつけた感は全くない。昔ながらのギター伴奏だけのカンテだけを愛する人もいるだろうけど、こういう試み、私は大好きだし、いいと思う。
会場にはやはりコンピューターミュージックなどとも共演してるトマス・デ・ペラーテも来てて、絶賛してました。いつか共演とかないかしら。
父トレメンド、弟で歌い手でパルマで参加のホセ・トレメンド、そしてロサリオ。 |
トマスとロサリオ。 |
0 件のコメント:
コメントを投稿