いよいよフェスティバルもラストスパート。
ビジャマルタ公演は、最終日のメルセデス・ルイスが妊娠発覚で公演中止になったので、マリア・パヘスとヘスス・カルモナでおしまい。
日本でもおなじみのマリア・パヘスといえば、美しい照明や群舞など、劇場公演のためにきちんと作られた作品のイメージがあると思うのですが、今回、踊りは彼女一人だけ。シディ・ラルビ・シェルカウイとの名作『ドゥーナ』以来じゃないかな、群舞がいないのは。
昨年秋に初演した作品です。
舞台の前には定間隔で鎖が下がり、
不協和音的な音楽でマントン技を見せるオープニングから
©Javier Fergo Festival de Jerez |
©Javier Fergo Festival de Jerez |
©Javier Fergo Festival de Jerez |
モネータよりも話すのが上手。
ミュージシャンに囲まれて踊るブレリア。
最後は鎖がざっと落ちて終わる。
©Javier Fergo Festival de Jerez |
ミュージシャンに囲まれて踊るブレリア。
©Javier Fergo Festival de Jerez |
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多分、ブラックライブズマターとかに影響されたんだろうな。
舞踊自体は彼女らしいスタイル。長い腕を巻き付けるように動かすのは独特だよね。前髪の白髪も雰囲気があっていいと思います。
でもね、暗いんですよ、全体的に。黒バック、薄めの照明ってことしの作品の特徴。写真家さんに聞いたら経済危機の2008年もそういうのが多かったって、うんアーティストの心、気分の反映なんでしょうね。重い、ドヨーンとした感じ。でも、もうほんと勘弁、って感じ。
メルチョーラ・オルテガが言うように「暗いことはそこらへんにいっぱいある。だから色と喜びを伝えたい」っていうのに改めて共感。
私は美しいもの、華やかなもの、夢が見たい。エネルギーをチャージしてくれるような作品に会いたい。
ま、アーティスト側にはアーティスト側の事情があるだろうし、観客のわがままかもだけど、大変な時だからこそ元気付けてくれるような作品、欲しいなあ。
あとね、カンタオーラ二人の歌う、独自の歌詞が聞き取りにくいのも、通常のフラメンコの歌詞ではなく、独自に詩などを歌っている作品としてはまずいんじゃないでしょうか。
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