2020年8月4日火曜日

ビエナル夏の陣は7日金曜から/と思ったら今週の公演は延期!


8月の金曜土曜の夜はビエナル前哨戦。
新しいフラメンコ満載な夜です。
その記者会見が3日セビージャのサン・ヘロニモ修道院で行われました。
かつて国王もセビージャに入る前夜に宿泊したという修道院だったところ。
市の北側になります。
ここの庭園がコンサート会場。
写真右はセビージャ市の文化担当官、左がビエナル監督。
モデルノとかコンテンポラネオとかいうように表現をしていましたがつまり、
伝統的なカンテとギターとバイレという形でないタイプのフラメンコ、
伝統派にはフラメンコじゃないと言われがちなもの、とも言えます。
ギター以外の楽器を使っていたり、伝統的なフラメンコとは違う曲を演奏したり。


でもどれもフラメンコと関係がある、見方によってはフラメンコな作品です。
プログラムは以下の通りです。
7日8日の公演は日時が変更になりました。(8月6日)

第21回ビエナル・デ・フラメンコ セビージャ
8/7(金)22時『シンコ』9月23日水曜に変更/会場はアルカサル
[出]〈fl、 sax〉ディエゴ・ビジェーガス、ラ・エレクトロ・アコースティック・バンド
8/8(土)22時『フラメンコ・ア・ボセス』8月27日木曜に変更。会場は同じサン・ヘロニモ
[出]M・デ・プチェーロ
8/14(金)22時『デ・バッロ』
[出]〈g〉リカルド・モレーノ
8/15(土)22時『ソナ・アコルドナダ』
[出]〈g〉ラウル・カンティサノ
8/21(金)22時『エレクトロフラメンコ』
[出]アルトマティコ
8/22(土)22時『フラメンコ・イズ・ノット・ア・クライム』
[出]ロス・ボルブレ
8/28(金)22時『ラ・トレセ・プエルタ』
[出]カリファト3/4
8/29(土)22時『ドゥエンデ・エレクトリコ』
[出]グアルベルト
[場]セビージャ モナステリオ・デ・サン・ヘロニモ

知らない人ばっかり?と思う人もいるかも。
なので少しご紹介。
7日トップバッター、ディエゴ・ビジェーガスはサンルーカル出身の管楽器奏者。
サラ・バラスなど舞踊との共演も多いので観たことある人もいるはず。
87年サンルーカル生まれで、すでにビエナルやヘレスのフェスティバルにも出演しています。今回は新譜『シンコ』発表を兼ねているそうで、フルート、アルトサックス、ソプラノサックス、クラリネット、ハーモニカの5つの楽器を演奏するそうな。それにパーカッションやバイオリンなどのバンドが加わり、マリア・テレモートがゲスト出演するそう。マリアはフラメンコじゃない曲も歌うそう。
公演日、前日に変更になったけど、アルカサルだからよりたくさんの人が来てくれそう。よかったね。


8日はグラナダのグループ、MdePuchero。ミゲル・オチャンドのギターに歌い手3人。
エンリケ・モレンテのレパートリーなどを歌うそうな。多分この8月の公演では最も伝統的なフラメンコではないかしらん。



14日はリカルド・モレーノ。1981年レブリーハ生まれのギタリスト。すでに3枚のソロアルバムも発表しています。



15日はラウル・カンティサノ。73年セビージャ生まれ。ラ・チョニやアンヘレス・ガバルドンの作品などで音楽を担当。ニーニョ・デ ・エルチェの伴奏もしていますね。22日出演のボルブレがビデオを担当するそう。




21日はアルトマティコ。コンビューターによるエレクトリックミュージックとサックス、そしてそこに踊りでパウラ・コミトレが加わったもので、この日限りの出会いだそう。
アルトマティコはこれまでにエステベス&パーニョやダビ・ラゴスらとも共演していますね。


22日はロスボルブレはDJ、ビデオDJのユニット。タイトルが『Flamenco in not crime』だし、ぶっとんだ感じになるのかな、ワクワク。左のお兄さんのTシャツにあるAgujetas no deadもツボ。

28日はカリファト3/4.うーん、これはアンダルシア・ロック現代版?って感じかな。
伝統派見たら激怒するかも?


そして大トリはグアルベルト。
その昔、アンダルシア・ロックの父?スマッシュにいて、その後シタールでアグヘータと共演し、ビエナルにもシタールでよく出ている1945年生まれの超ベテラン。
今回はエレキギターも使うとか。

セビージャにいらっしゃる方で、新しいフラメンコにアレルギーがない方、ぜひお運びを。入り口は川の方の入り口だそうです。

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