2020年3月7日土曜日

ヘレスのフェスティバル15日目アンヘル・ムニョス『イベリアス』

今日はビジャマルタ劇場が国立バレエの仕込み中。
でサラ・パウルとサラ・コンパニアの公演のみで21時からの公演に。

リチャード・ギアに似た甘いマスクが人気でそのクルシージョには固定ファンがいるというアンヘル。コルドバ出身でハビエル・ラトーレ門下。94年にはコルドバのコンクールで優勝している。日本でも新宿エル・フラメンコに出演していたこともあるし、カニサーレスのグループでも来日しているのでおなじみでしょう。

カニサーレスの演奏するアルベニス作曲『イベリア』に想を得て、ピアノとサックス(イスラエル・ガルバン作品に出ているフアン・ヒメネスね)による『イベリア』とフラメンコギターによる『イベリア』とフラメンコが混在。

最初床に寝っ転がって始まる。
最近多いなあ、寝っ転がるの。流行り?
© Festival de Jerez/Javier Fergo
ここでは『イベリア』と書いたけど、アルベニスの『イベリア』の曲だけでなく、モンポウやグラナドスの曲も登場。クラシックとフラメンコが混在ってことですね。途中、雨だれのような電子音楽も加わります。
サックスとピアノがよかったなあ。時に現代音楽風で。

© Festival de Jerez/Javier Fergo
 クラシコ風にカスタネット使ったり、長めのジャケットをちょっとスカート風に使って踊ったり、工夫をしています。
でももともと国立バレエなどでクラシコを鍛えられてきたわけじゃないから、今の若い子たちのような完璧なテクニックがあるわけではなく、昔ハビエルに習っただろう見慣れたパソが繰り返し出てきたりで、ちょっと辛い。

ジョランダ・オスーナがアルヘンティーナの録音に合わせて、彼女の振りで踊るのだけど、全体的にデリカデサ、繊細さが足りないような。
振りをなぞる時、センティードをもコピーしないとイメージが全く違うものになってしまう。コケティッシュな女性らしさからは遠い。
時代の雰囲気を出そうとして取り入れているのだろうからなおさらだ。


あと、ちょっと首が前に出てる? それ、アンヘルにも感じたんだけど。
首の位置って難しいけど、うーん、これだとせむしっぽくなってないか? いやさすがにそれは言い過ぎか。
写真で見るとそうでもないなあ。でもちょっと前傾?

© Festival de Jerez/Javier Fergo

© Festival de Jerez/Javier Fergo
 怪我で出演できなかったアンヘルの愛妻チャロに代わってゲスト出演のジョランダ・オスーナはアレグリアスを踊ったのですが、意味なく長くて飽きちゃう。チャロならもっとグラシアあったろうに、とか思ってしまう。

© Festival de Jerez/Javier Fergo

© Festival de Jerez/Javier Fergo

うーん、いろいろみんな模索して作品作っていくんだなあ。






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