11月15日セビージャのサラ・ホアキン・トゥリーナでのホセ・バレンシアのリサイタルリサイタル『コン・ヘラルキア』
今年の7月、レブリーハのフラメンコ祭、カラコラーで初演したもので、へレスのヒターノ詩人ラファエル・フェルナンデス“ネネ”の詩を、昔ながらのポピュラーなフラメンコのメロディにのせて歌うというもの。
新しい歌詞を歌う、という試みはよく行われているが、場合によっては、発音の仕方や、メロディの問題でよく聞き取れないこともままあるのであります。これってかなりフラストレーション。特に、記者会見やプログラムで、新しい詩の重要性とか話してたのに、って時は、割り切れない感ハンパない。
でも、ホセは発音がきれいで、いやあ、きちんとレトラが聞き取れるので、気持ちがいい。詩を無理にメロディに押し込めているわけではないので、語りかけられているかのように自然に耳に入ってくるのだ。
ロンデーニャ、ソレア、マラゲーニャ、ティエントス、タラント、カンティーニャス、シギリージャ、ロマンセ、マルティネーテ。
フアン・レケーナの目立ちすぎずきっちりサポートするギター伴奏で、何を歌っても、正確できちんと歌い上げる。生まれ持っての才能だけでなく、ちゃんと努力してきたんだなあ、フラメンコが本当に好きなんだなあ、と思わされる。
ダニ・ボニージャ、マヌエル・バレンシア、タローテのコンパスも気持ち良く、声量たっぷりに歌うホセは人気オペラ歌手のよう。友人がフラメンコのパバロッティってよんでるのもなるほどであります。
他にもコルドバのコンクールやセビージャの映画祭など文化イベントが重なったせいもあってか、お客さんが少なかったのは残念だけど、数年前のビエナルのリサイタルに勝るとも劣らない出来でありました。
シロコ公演に出演した日本から帰ってきたばかりで、またすぐに日本に鍛地陽子公演出演のために行くホセ。
恵比寿のラーメン屋で5皿食べた、という餃子のおかげかな? 疲れているはずなのにすごいエネルギー。
急に寒くなってきたセビージャだけど、コンサートの後は元気いっぱい。
こっちもエネルギーもらいました。
12月1日、日本でのリサイタルにも是非。
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