2019年2月22日金曜日

ホセ・デル・トマテ/フラメンコ・ビエネ・デル・スール

昨年デビューCDを発表したホセ・デル・トマテ。
トマティートの末っ子で、長男。
女の子ばかり続いた後での待望の男の子で生まれた時の喜びようと言ったらなかった。
月日は過ぎて、気がつくと父のグループで第2ギターを務めるようになり、あっという間にソロデビュー。で、このセントラル劇場で、セプテットでソロリサイタル。

レバンテのソロで始まりそこにベース、パーカッションらのグループが参加していくオープニング。あれ、CDよりうまくなってない?
ニーニョ・ミゲルのサンブラのソロ。古風なトーケをしっかり聴かせる。
そのあとはタンゴ/ルンバとブレリアばかりが続く。
ほかのも聴きたいなあ、と思いつつも、今の若者ぽくて、悪い感じはしない。
とにかく舞台を、演奏を楽しんでる。それが伝わるせいだろう。
父のグループにいたバイオリンのベルナルド・パリージャを見る、嬉しそうな顔!
それを見るだけでなんかこっちも楽しくなってくる。

ゲストの父トマティートがやってきて二人で『トゥー・マッチ』。パコ・デ・ルシアに捧げる。しんみり。でもグッとくる。
もう一曲?と聞く父を促し、トマテは「追い出されたよ」と言いながら去っていく。
いやあ、弾きたくてたまらない若い子にはかなわない。
顔はあまりトマテに似てないんだけど、仕草がそっくりというのが面白い。

先週のマヌエル・デ・ラ・トマサ(この日聴きに来てた)と言い、若い才能、一挙に出てきましたね〜
これからどう展開していくのか、長生きしなくちゃ、です。




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