セントラル劇場でのフラメンコ・ビエネ・デル・スールは、「カンシオン・アンダルーサ」。
パコ・デ・ルシアの死後発売になった最後のアルバムの、甥ホセ・マリア・バンデーラによるライブバージョンだ。
最初はホセマリのグラナイーナのソロ、共演のギタリスト、アミルのミネーラと、ギターソロが2曲あり、続いて、ホセミ・がルソンのウッドベース、イスラエル・カトゥンバのパーカッションが加わり「カンシオン・アンダルーサ」に。
シギリージャからルンバ風に進みジャズ風の展開を見せる「オホス・ベルデス」
パソドブレ風の「ロマンセ・デ・バレンティア」、ブズーキが加わりアップテンポな「チキータ・ピコネーラ」はエスニックなワルツのよう。「マリア・デ・ラ・オ」はブレリアで。「ススピロ・デ・エスパーニャ」がこの夜の最高潮だったかも。
パーカッションとベースの「キャラバン」の後は、ゲストのラファエル・デ・ウトレーラが登場。カラコールのサンブラ、そして「テ・エ・デ・ケレル・ミエントラス・ビバ」。ラファエルはコプラが苦手なのか、歌い慣れていない感じ。
アンコールは「セニョリータ」
昨年7月のアルヘシラスでの初演より、ずっとしっとり落ち着いた感じ。
パコの幼い時の思い出のスペイン歌謡が、パコゆかりのフラメンコ、ジャズのスタイルを経てよみがえる。
ホセマリはパコの速度や技術だけでなくペソを表現できる唯一の存在。アミルの方がパコっぽい弾き方なんだけど、ペソが違う。
パコがライブでやっただろうものとはきっと違うのだろうけど、良きコンサートでありました。
なお、観客席には、パコ・ハラーナ、サルバドール・グティエレス、マヌエル・デ・ラ・ルス、オスカル・ラゴと実力派ギタリストが揃い踏み、でありました。
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