昨年も参加していた人。タランタ/カルタへネーラ。そしてタンゴはパーカッションとベースも入り、楽しそうに。
次はレポンピージャ。昨年部門賞を受賞した彼女が今年はミネーラ、タランタ、マラゲーニャ、ソレア、カンティーニャにノミネート。マラゲーニャのしょっぱなから音を外していたが。
バイレはアナベル・ベローソ。アルメリア出身でビエナルにも主演する中堅。
黒い衣裳ではあるがフリンジのスカートにすけたゆったりした袖。あまりタラントぽくはない。
ギターのディディエ・マチョ・チャコンはカディス県パテルナ・デ・リベラ出身。各地のコンクールで賞を受賞しているらしいが、発展途上という感じか。
マラガのアントニア・コントレーラスはミネーラ、カルタへネーラ、マラゲーニャ、グラナイーナ、ソレア、ビダリータと6部門に進出。この人も音を外す。ギターのフアン・ラモン・カロに助けられていたものの、実力は決して高くない。
アナベルの2曲目はカンティーニャ。バタにマントン。でもバタの色が黄土色で、マントンが赤というのはちょっと違和感。バタも一応こなしてはいたが、名人技にはほど遠いし、マントンをばさっと捨てて、それがバタにのっかって舞台中央までもってきてしまう、というアクシデントも、ちょっとしたことでふさげたはずだ。
ギター二人目はマドリードのアグスティン・カルボネル、ボラ。94年のビエナルでリサイタルを行っているベテラン。昔、グイトの伴奏で来日したこともあるプロ中のプロ。
アルバムも5枚だしている彼がここにいるのは不思議な感じだ。
タランタもグラナイーナもあぶなげなく聴かせた。しっかりした技術。ゆるぎのないコンパス。これこそがプロの技。
ただ似たような曲がふたつという選曲には疑問ものこる。
舞踊二人目はベレン・ロペス。マドリードで活躍中のバイラオーラだ。
タラントは黒のニットのショールをこどもか亡くなった人にみたてたような芝居がかった感じ。技術は高いし、タラントのアイレをこわしてはいない。
バダホスのエステル・メリノは7部門にノミネート。この人もコンクールのプロ。
最後はベレンのシギリージャ。赤い衣裳でテンペラメント満載。
昔、若くして、コラル・デ・モレリアでフィグーラで踊っていた頃に比べると10キロくらい太ったかんじ。
これでコンクールの演技はすべて終了。さて結果は。
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