2015年3月2日月曜日

ヘレスのフェスティバル10日目パコ・セペーロ

ヘレスのフェスティバルもいよいよ後半。1942年生まれのベテラン・ギタリスト、パコ・セペーロが登場。ハビエル・ラトーレの演出/振付けで、昨年発表されたオーケストラとの共演曲「ガデス組曲」の録音への振付けも組み入れておくるギターコンサート。
ファンダンゴに始まりタンギージョでは踊り手3人が登場し客席が沸く。
昔ながらのパコのギターは親指が強くフラメンコなファルセータと、対称的にもみえる叙情的なトレモロが特徴的。

© Festival de Jerez/Javier Fergo
 
オーケストラとの曲は録音で、ホリゾントをバックに踊り手がソロで踊る。ラトーレらしい回転を多用した振り付け。
ヒットメーカーでもあるパコだからどこかできいたようななつかしいメロディも登場。パコ・デ・ルシアの二筋の川やアルモライマを思わせるようなルンバやブレリア。「ニーニャ・デ・フエゴ」を組み入れたシギリージャ、セビジャーナスとバラエティにとんだ曲。

© Festival de Jerez/Javier Fergo
ナナを歌うランカピーノの息子、ランカピーノ・チーコは音程が抜群で目が覚めるようだ。 アカペラでの熱唱はすばらしいの一言。
© Festival de Jerez/Javier Fergo


 最後はブレリアで。華やかに幕を閉じた。
© Festival de Jerez/Javier Fergo
退屈になりがちなギターコンサートを工夫によってひとつの作品に仕上げた監督にも拍手。

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