2014年10月7日火曜日

ビエナルが終わって

24日間のフラメンコ漬け、
2014年のビエナルで30公演を観ました。

昔は40日間に渡ることもあり
それでも元気に全公演をみていたりもしたのですが
もう体力的にも気力的にも1日1公演たまに2公演というのが正直限界。 

これはヘレスでも同じですがヘレスはまだ劇場同士が近く歩いていけるので
サラ・コンパニアとビジャマルタ劇場のはしごは可能ですが
セビージャのサンタ・クラーラからロペ・デ・ベガやマエストランサまでは
徒歩30分以上。バイクでももってないとかなりたいへん。
今回もサンタクラーラで魅力的な公演が多数あったのですが
でかけていくことはできませんでした。
また公演が長引くと次の23時開演の公演には間に合わない。
とくにセントラル劇場は旧万博会場内でサンタ・クラーラからなら近いのですが
ロペ・デ・ベガやマエストランサからはタクシーなしではいけません。
帰りはバスもない時間だしやはりタクシーとなりお金がかさんでしまいます。
プログラムの工夫でもっとなんとかできないのかな、と考えてしまいます。
 またとくにいい公演をみたあとなどは
その余韻にひたりたいので続けて公演みたくはなくなるってこともあるし。
  記者とすれば全部みたいのはやまやまなのですが。


さて今年のビエナル。
個人的にだんとつのナンバーワンはイスラエル・ガルバン「フラ.コ.メン」
 この人の進化はとどまるところがないけれど
この作品では過去を振り返る。でもそれはさらに進むためのもの。
 ビデオはこちら

バイレではほかに
ペレ公演でのファルキート、
ラファエル・カンパージョ、
カルメン・リナーレス公演でのペペ・トーレス。
中堅バイラオーレスですね。
もちろんマヌエラもよかったし
ロシオのダンス作品も興味深かったけどね。

ギターではなんといっても
「イ・セビージャ」の「アマルグーラ」
ラファエル・リケーニ、マノロ・フランコ、パコ・ハラーナという、
3人のセビージャのギタリストによるこの演奏は
いつまでも心に残る。

ビデオは客席から誰かが撮影したもの。
海賊版は好みじゃないけどこの美しさはみんなにきいてもらいたいのであえてアップ。

カンテでは
プレゼンテーションのいいリサイタルが目立ちました。
見せ方という意味では前者にはおよばないけど
アントニオ・レジェスとヘスース・メンデスの公演もよかった。

でもじいさまばあさまの「トダ・ウナ・ビダ」
盛り上がりが一番かもしれません。

つまり。
フラメンコは前進する。
そのかたちもみせかたも。
でもエッセンスは変わらない。
ということなのかも。

さてさて。
木曜にはカハソルのフエベス・フラメンコスがはじまり
ラ・タレゴナが踊ります。
来週はアンヘル・ムニョス。
セビージャはビエナルが終わってもフラメンコが続きます。

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