5月29日
スペイン国立バレエ団が6月の公演をキャンセル、という記事が
スペイン国内各紙に掲載された。
具体的には6月の
フィンランド公演、グラナダ国際音楽舞踊祭、そしてバダホスでの
公演をキャンセルするというもの。
そのときにすぐここに書かなかったのは
ひょっとすると問題が解決されて公演が実行されるのではないか、
などと思ったから。
でも解決はされず
6月15日16日
フィンランド、クオピオでの公演は国立バレエに代わって
ロハス・ロドリゲス舞踊団が「ティタニウム」を公演する予定。
6月28日に予定されていた
グラナダ国際音楽舞踊祭の公演もウエブのプログラムには掲載されているものの
前売り券は購入できないようになっている。
問題となったのは政府の方針。
バレエ団員に1年に60時間分以上の残業代を払わないのだという。
その分を休暇で消化というのだが、
それだと何ヶ月もかかるのだという。
経済危機で緊縮財政なのはわかるが
公演せずにギャランティが入らず
むしろ違約金まで払わされる可能性もあるなら
その分を支払って公演をした方がいいんじゃないかと
素人目にはみえるのだけど
いろいろ大人の事情があるのでしょう。
なお、これと同じ問題が国立ダンスカンパニーや国立劇団でもおきている。
国立ダンスカンパニーは
王立劇場での公演中止かという状況で
最初にこの問題が公になった のだが、
なんとか公演。
開演時間を早めるなどしてカディス公演も実現。
ちなみにこの騒動で
両バレエ団のダンサーのお給料は900ユーロだという。
最低月給が645ユーロだとはいえ
たぶんこれは群舞の人たちで第一舞踊手とかはもう少し上がるのだろうけど。
残業代も1時間20ユーロだそう。
十年以上も舞踊学校に通い
オーディションを受けてやっと入団できる
スペインの舞踊の最高峰にしてはあんまりなお給料で
ちょっとびっくり。
英国国立バレエだと3000ユーロくらいだともういうのですがね。
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