グラナダ生まれのモネータ。
今年のフェスティバルでは
サラ・コンパニアで二日間。
その初日。
最初はロマンセ。
そしてカーニャ。
カーニャの伝統、マントンをつかうのだが
その扱いが体育会系とでもいうか、
流れるような優雅な動きではなく
やや粗雑なのが気になる。
マントンをつかうのでなくマントンにつかわれている感じ、とでもいうか。
Foto;Javier Fergo |
Foto;Javier Fergo |
と、そこで靴が脱げるアクシデント。
靴がとんでいったり、かかとがとれたり、壊れたり
アクシデントはフラメンコにもつきもの。
それをどう処理するかがポイント。
彼女は踊れずすぐに袖に入る。
ギターはカーニャのファルセータを奏で
白い靴にはきかえた彼女が
再登場したところでもう一度サパテアードから。
靴をとりかえるだけなのにちょっと時間がかかった?
続くカンティーニャスは
この靴のアクシデントのせいか
ムーチョ・コラヘ。
憤怒の形相で。
って、座っていたのは二階席で表情まではみえないが
踊りの表情とはど迫力で迫られている感じ。
アレグリアスのもつ軽妙さや明朗さは感じられない。
こんなにこわいアレグリアスははじめてだ。
アバンドラオはモネータの故郷グラナダのおばあさんの踊りを思い出させる。
細身なのにどっしりした体型にみえるのは衣装のせい?
黒字に花柄の衣装は照明によってその花が金色にみえたり赤に見えたり。
面白い。
ギターソロのミネーラ
そして歌のロンデーニャ。
記者会見では歌を踊る、といっていたが、
踊りにあわせて切ったりするところもあるから
歌を踊っているというよりもやはり踊りに会わせて歌っている感じ。
カンテソロでトナ。
漆黒の衣装に着替えて来てのブレリア。
Foto; Javier Fergo |
セラーナ、そしてリビアーナと続いていくが
ブツ切れでやるからか
曲に気持ちが入る前に終わってしまうのかな。
照明も全べたーっと体があかるすぎてめりはりがない。
最後はティエント/タンゴ。
タンゴではグラナダの意地をみせた。
舞踊のアンソロジー?
あれもこれも踊るならその曲の性格をきちんとつかんで表現していかないと
めりはりがつかない。
イスラエル・ガルバン「エダ・デ・オロ」の成功もあって
経済危機の時代に大流行?な少人数での舞台。
でも少人数だとそれだけそれぞれの責任も重い。
ミゲル・ラビにはまだまだ重すぎたかも。
セラーナ、リビアーナとも少々きつかった。
アクシデントがないとまた違った風になるのかもしれないけれど。
この作品はDVDになっているので
それで確認するとしよう。
Foto;Jvier Fergo |
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