イスラエル!
もうこの人は天才とか鬼才とか
そんな言葉じゃぜんぜん足りない。
とにかくすごいのだ。
「ラ・クルバ」は2010年パリで初演。
すでにマドリードや
フランス、ニームのフラメンコ祭、
先週はセビージャのセントラル劇場でも上演している作品。
レブリーハの歌い手
イネス・バカンと
ピアニスト、
シルビィ・クルボアジェとの共演ときいて
数年前にやはりこのヘレスのフェスティバル、
サラ・コンパニアで初演した、
イネスとディエゴ・アマドールとの
「タブラ・ラサ」
をなんとなく思い浮かべていたのですが
いえいえ。
全く違う作品でありました。
下手にピアノ。
上手に積み上げられた椅子。
そしてテーブル。
ピアノの音が響く。
初めてイスラエルを見る人なら
現代音楽のパフォーマンス?
と思うかもしれない。
Foto;Javier Fergo |
前衛的な音楽の中
イスラエルが踊る。
その動きの美しさ。
全てが完璧
上手のテーブル
ボボーテが机をたたいてリズムを取り
ソレア
ピアノがアバンギャルドなら
カンテはプリミティブ
大地の香りのやさしいカンテが身体にしみこんでくる。
ブレリア
テーブルの上に飛び乗り
踊り続けるイスラエル
テーブルを舟のように自由に操る
Foto, Javier Fergo |
マルティネーテ
グラン・アントニオが重なる
たくさんのグラン・アントニオの映像が、画像が
イスラエルに重なる。
白い粉の上で踊る
粉が魔法のように広がる
Foto, Javier Fergo |
セビジャーナスは椅子を首にかけて
Foto; Javier Fergo |
この人の想像力はとどまるところを知らない。
ビセンテ・エスクデーロがイスラエルに重なる。
イスラエルがエスクデーロを踊る。
そう椅子の山は1924年
パリで椅子のピラミッドの崩れる音を真似て
サパテアードで
踊ったビセンテ・エスクデーロへのオマージュ。
最後はボボーテとデュオで。
ユーモアたっぷりに踊ってみせる。
昔ながらのフラメンコと
一見まったく違うもののようにみえながら
実はそのエッセンスにあふれ
フラメンコを知らない人までをも魅了する。
もしくは
拒否反応を示し早々に客席をあとにする?
イスラエルはいつもこちらになげかけてくる。
真の意味での芸術家がそこにいる。
あ~ん、悔しい!!!! SEVILLAで見逃しちゃいました…。すごくすごく悔しい。
返信削除ビエナルでまたやってくれないかなぁ?
オリーブさん
返信削除イスラエル、見るたびに驚かされます。めっちゃくちゃ新しいようで古い。前衛的なピアノとプリミティブなカンテをつなぐボボーテの存在も大きい!ビエナルで再演、期待したいですね。どうだろう。ビエナルのプログラム、フェリアのあとくらいには発表されるかな?