2011年3月19日土曜日

フエベス・フラメンコス カニサーレス

2011年のフエベス・フラメンコス第1回はカニサーレス。
最新作「クエルダ・デル・アルマ」発表コンサートは
奥様の故郷である日本に捧げられた。

クエルダス・デル・アルマ
心の弦。
心に張られた弦をかき鳴らすのは?


コンサートに先立ちセビージャの名誉日本領事
ホセ・マリア・カベサが挨拶。

コンサートはギターソロではじまった
2曲目からは
パーカッション、エレクトリックベース、
セカンドギター
そして二人のダンサーによるパルマも加わりにぎやかに。
ブレリア
タンゴス
ときて
デビューCD収録のルンバ「ジュビア・デ・コメタス」
は不朽の名作。
音が追いかけあうような
複雑なメロディ
エネルギーにあふれた
楽しい曲だ
録音してた頃のことなどが脳裏によみがえる

赤い衣装のチャロ・エスピーノの踊りによるグアヒーラ
頭を残すブエルタとか伝統的な動きが美しい

これも名曲、
故ロシオ・フラード主演映画「ローラは港へ行く」できかれた
美しくロマンチックな「レハニア」
パコ・デ・ルシアの「愛のうた」に肩をならべる
フラメンコによるフラメンコのかたちをとらない名曲

そしてチャロとその夫アンヘル・ムニョスのパレハでのアレグリアス
パレハでのアレグリアスというのはちょっと珍しい
そしてあとは得意のルンバ
タンゴ…

カニサーレスならではの超絶技が
パコ譲りの文法でみごとに展開されていく

個人的には
もっとソロが聴きたい!
アンサンブルでもギターの音をもっと前にだしてほしい、
メタリックな音ではなくもっとアコースティックな音にしてほしい
(これは音響さんへの注文だな)
という気もするが
彼の心は
セビージャの観客にじゅうぶん伝わったことと思う。

ありがとうカニサーレス!

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