アンダルシア州主催のフラメンコ公演シリーズだ。
毎年ベテランから若手まで、カンテ、ギター、バイレと
バラエティにとんだプログラムで公演が行われている。
最初はセビージャだけだったが、今ではアンダルシア8県に広がった。
11日はメルチョーラ・オルテガとダビ・ラゴス夫妻のリサイタル。
え、名字が違うじゃないかって?
スペインでは夫婦別姓なんです。
子供は父と母の名字をひとつづつもらうのであります。
太郎鈴木さんと花子山田さんのこども、
一郎さんは、一郎鈴木山田ってなるわけです。
と、余談はともかく。
開幕は二人のトナ。
朗々とうたいあげるメルチョーラ
かすれた声に味わいのあるダビ。
二人のカンテが会話のようにからみあうオープニングだったが
このあとは二人別々のリサイタル。
まずはダビが兄アルフレドのギターで登場。
エル・セビジャーノに捧げた曲にはじまり、
マラゲーニャ、カンティーニャ、そしてブレリア。
続くメルチョーラは裸足で登場。サンティアゴ・ララのギターで
タンゴ、シギリージャ、ファンダンゴ、そしてブレリア。
最後は二人でソレア・ポル・ブレリアを。
ダビの実力のほどはいうまでもないだろう。
舞踊伴唱が多いが、じゅうぶんにソロでいける実力派だ。
メルチョーラは明るくあけっぴろげな性格をうかがわせる歌いっぷり。
ダビに劣らぬほどのアフィシオンを感じさせる。
二人の公演は12月、カハソルのフエベス・フラメンコスでも行われる予定。
その前にはビエナルでダビのソロ公演もある。
ふだん舞踊の影にかくれがちな才能を味わい尽くすチャンスだろう。
写真は新譜発表会時のもの
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