まだ先の、それもアメリカの話ですが、
6月15日火曜日20時から、
カリフォルニア大学バークレー校キャンパスにある
ZELLERBACH HALLで
マヌエラ・カラスコの公演が行われます。
クイーン・オブ・ジプシー・フラメンコ・ダンス
ジプシーフラメンコ舞踊の女王
というキャッチコピーはちょっとべただけど
でもそうだよね。
フラメンコの女王といわれるだけの
実力と風格とキャリアを
この人ほどに感じさせる人はいないかも。
ラファエル・デ・カルメン、トロンボと
熱いバイラオールたちをしたがえて
アメリカでもエネルギーを爆発させてくれることでしょう。
舞台のマヌエラは怖いくらいの存在感で私たちを圧倒するけれど
舞台を降りてもあの存在感、オーラがある人、
なんだけど、実は見た目ほど怖い人ではぜんぜんない。
トリアーナの町でときおりみかける彼女はたいてい
ふだんからスーツとかでばりっときめて
きりっと胸を張って
角のカフェに座っていたりする。
ある日、私の知り合いの日本人がセビージャの町でマヌエラに出会った。
「マヌエラ・カラスコさんですよね?」
おそるおそる尋ねた。
「ええ」
と答えた“生”マヌエラを目の前にして
「私、あなたのバイレが大好きなんです」
と、言いながら彼女は感激のあまり泣き出してしまった。
すると
「ありがとう」
といいながら当のマヌエラも泣き出してしまったという。
それほど感受性の豊かなマヌエラだから
あのエネルギッシュで情熱にあふれたバイレを踊るのだろう。
悲しみも喜びも、そのときの気持ちをめいっぱい生きる。
それってすごくフラメンコだ。
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