2010年4月13日火曜日

「デマエストロス」

先日の日本公演でフラメンコ・ギターの歴史に残る先駆者たちの曲を演奏し
観客の度肝を抜いたのは若きギタリスト、ハビエル・コンデ。
その模様は17日20時からBS JAPANで放映されます。

フラメンコギターは
演奏者が自作の曲を演奏する、という暗黙の了解が原則のようにあって
ハビエルもかつて
誰よりも巧い演奏を聴かせたにも関わらず
コンクール優勝が果たせなかったこともあります。
演奏家としてだけでなく、いわば作曲家としても
評価されるわけで
そこらへんはクラシックのギタリストと大きく異なりますね。
そんな中で、歴史に残る巨匠たちの素晴らしい作品を
現在のテクニックで演奏する彼の存在は特異なもの。
と思っていたのですが、
フラメンコ古典の復活は彼だけではないようです。
4月15日20時から、セビージャのコンセルバトリオで開催される公演
「デマエストロス」
セビージャのコンセルバトリオでフラメンコギターを教えるアントニオ・ボニージャと
その愛弟子でクラシックギターをも学んだギジェルモ・リヘーロによる
ギターデュオのリサイタル。
演奏曲は
ラモン・モントージャのロンデーニャ
ニーニョ・リカルドのアレグリアス
サビーカスのソレア
マリオ・エスクデーロの「インペトゥ」
そしてクラシック曲である
アルベニスの「セビージャ」や
ファリャの「ファルーカ」など。

ん?
そういえば舞踊でも
ラファエル・エステベス/ナニ・パーニョスが
ピラール・ロペスらの振り付けに想を得た作品を展開。
共演したコンチャ・ハレーニョやロシオ・モリーナも
クラシックな振り付けをみせてくれた。

モダンから古典へ。
潮目が変わった?
うん。
新しいものをつくるにはまず歴史を確認。
古いものにこそ前進へのヒントがある。
とゆーわけで
今、古典が新しい。

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