2009年10月24日土曜日

滝本正信 en Esperanza

いやーなんだってこんなに日本で公演が。。。。
とかいいながら、今日もでかけていく私でありました。
行き着く先は高円寺のエスペランサ。日本のフラメンコの殿堂、メッカでございます。
ここを知らずして日本のフラメンコを語るなかれ、でありますな。

この決して大きいとはいえないタブラオの舞台に立ったアルティスタ、数知れず。
日本人はもちろんのこと、スペイン人も、よりすぐりのアルティスタたちが、すばらしい瞬間をみせてくれてきたのです。ほんと、スペインにいてもなっかなか味わえないような、特別な瞬間を。
そんな魔法がおきるような、なにか、があるんですね、このお店には。。。

んでもって、今日のメニューは日本が世界に誇る本格派滝本正信さんをメインに、
お弟子さんである西容子さんと鍵田さんの曽根崎で滝本さんのカンテの相手役をつとめた川島桂子さん、バイレで影山奈緒子さん、伴奏は昨日に引き続き鈴木尚さん、という実力派勢ぞろい、いつでもかかってきやがれ、的超強力フラメンコ、でありました。

んでもって、しょっぱなのファルーカですでに私はノックアウトされてしまったのでありました。
カンテではなくギターソロ。それも滝本さんのソロ!
いや、滝本さんは歌い手です。ですが、もともとギターからフラメンコに入ったギタリスト、でもあるのです。自らのCDに自分で伴奏したくらいの腕前、つまり、日本を代表するカンタオールが認めたギタリストなわけですから、はい、はっきりいって上手、なんていうのが失礼なくらいな腕前。
ファルーカは、ほんと、名手ぺラオの踊りが目の前にうかんでくるような、昔ながらの、きっちりした、雰囲気あふれるファルーカ。脱帽です。ヘレスのギタリスト、パコ・セペーロの曲だそうですが、いやいや、ほんと驚かされました。

もいっこ、よかったのは最後に影山さんが踊ったソレア。これまた昔風の、ソレアらしいソレアで、思わずハレオかけてしまうほど。歌をきいて踊ってるのがわかります。はいはい。そうでなくては。

というわけで最初と最後が最高だったわけですから、あとは想像してくださいまし。
西さんはファンダンゴの歌いだしがすごくよかったし、川島さんは古い歌詞総動員のカンティーニャと最後のブレリアの呼吸がようございました。歌詞のつなげるセンスもいいなあ。
あ、尚さんのソロもよかったよ~。しっかりサポートな伴奏はもちろんだけど。
とゆーことで満足。

しかし客席もすごかった。
パセオでおなじみ、写真家高瀬友孝さん、日本のフラメンコ史をさぐる菊池裕子さん、元パセオ編集長で日本のフラメンコをするどく見続けている西脇美絵子さん、作家もすなるギタリスト、逢坂剛さん、というまたとない顔合わせの豪華メンバー。に加えて、来日中の歌い手ボケロンやギタリスト、アントニオ・ゴンサレスも顔をだしたって、えええ?すごすぎ。

はい。しかぜは終電で帰ってきました。帰ってきたのが奇跡みたいなもんだな、こりゃ。
はい、スペインなら絶対フィエスタだし、残りますけど、日本は歩いて帰れないので。。。
いつか今度はセビージャで。。。。ないですかねえ。。。

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