ソレア!
なんといっても彼女のソレア! 最後に、黒いバタ・デ・コーラで踊ったソレア!
観た人、おめでとうございます。
観られなかった人、残念でした。
いや、ほんと、そのくらい、すごいすごい、ソレアでございました。
もともとエバのソレアには定評ありますね。これまでの作品で踊りこんできたあのソレアではなく、今回みせてくれたソレアはまったく別の振り付けでございます。
今年2月ヘレスで初演なった新作「ジュビア」のさいごをかざったもので、いやー、これがなんともいえないすごみにあふれているのであります。
昨日の公演のカンティーニャスでもバタでみせてくれましたが、バタあしらいも今日のソレアにとどめをさします。ううう、見事、というしかない。。。ってこちとらライターなんだから言葉で説明しなくちゃ、ですよね。むむむ。。。
思わずオレを連発してしまうくらいにフラメンカでありながら、彼女ならではのオリジナリティにあふれてて、心をわしづかみにしてもっていってしまうような、そんなソレア。
後半、ロシオ・フラードというスペイン歌謡の歌手のヒット曲をブレリアにしたところでの感情表現といい。。。彼女と私の心が一緒に踊ってる、そんなことさえ感じさせてしまうのであります。
ソレア終わると場内総立ち! いやあ、最高でございました。
エバ二日目は彼女の独り舞台である「ジェルバブエナ」という作品だったのでありますが、作品としてみた場合の完成度でいえば、昨日の勝ち、だと思うのでありますが、あのソレアだけで今日の勝ち、のような。。。
しかしエバのすごさは、常にクリエイトし続けてやまない、とこにあるよーな気も。
新作といっても構成や衣装がちがうだけで同じ振り付けを何十年と踊り続けるアルティスタもいます。
それもひとつの道。ライブでは同じ振り付けでも同じように踊れるとは限らないし、宝物のような一曲を極み続けるアルティスタも私は大好きだし、素晴らしいと思います。
でも、エバのように、たゆみなく“創造”を繰り返していくアルティスタもすごい。
なんでこんなにあふれるように新しいアイデアがわいてくるのでしょう。
そう、彼女の中からあふれてくる、っていう感じなのですよね。そこがすごい。
エバがいうには、あえて新しいことをしようと、考えてやってるわけではないそうなのです。
自然にあふれてくる。
ってことは、それだけのインプットもしているわけで。インプット、つまりいろんなビデオや、ジャンルをこえた舞台芸術、いや文学や美術も含めた芸術全体をみて栄養をつけることも大切なのだ、と改めて感じたことでした。
道は遠く長く険しいけどまたその過程も楽し、なのではないでしょうか。。。
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