2025年11月17日月曜日

フラメンコ・エクスプエスト/アンドレス・マリン セビージャ アンダルシア現代美術センタセンター

11月16日は. 2010年11月16日、フラメンコがユネスコの世界無形文化遺産に制定されたのを記念して、フラメンコの日、ということになっております。
で、アンダルシア州は、各県の博物館でフラメンコのパフォーマンスを行ったというわけ。


セビージャでは、アンダルシア現代美術館野、昔教会だったスペースで、現在も美術作品が展示されているスペースを舞台に、アンドレス・マリンがサックスとコントラバスとの共演でのパフォーマンス。
©︎ Kyoko Shikaze 

サックスによるトッカータとフーガに始まり、ひょっとこの面にもどこかにた,へんてこなお面をつけ、黒い羽織を着て、頭には折り紙という不思議な姿で登場。サパテアードは確かにフラメンコ舞踊の技術だけど、オーソドックスなフラメンコから遠く旅しているような、現代美術館にふさわしい作品なのかも。

©︎ Kyoko Shikaze 


折り紙と羽織という日本的な要素は、最初に日本を訪れたフラメンコ舞踊家であるアルヘンティーナ、とそれをみて舞踊の道に進んだ大野一雄へのオマージュらしい。
現代美術家がブレーンでついているからってのもあるのかも。ひょっとこ風お面はペトリューシカに見えるようにも思うからニジンスキーも意識してる?考えすぎかな?


©︎ Kyoko Shikaze 
音楽は他にもファリャの恋は魔術師の火祭りの踊りになったり、ソロンゴになったり、それ亜風のメロディをほんの一節だけ奏でたり。

それでもとにかく、緊張感を持続させた、濃密な時間でありました。

いつも思うけど、アンドレスとイスラエルの振りに共通する、オーソドックスなフラメンコではない動きがいっぱいあるなあ、と。後ろに足蹴り上げるのとか。フラメンコンテンポラリーゆえ?

靴にマイク仕込み、大理石の床でサパテアード聞かせたのも珍しい試みですよね。

21世紀のフラメンコらしいといえばそうなのかも。

Junta de Andalucía

ちなみにこの日、アンダルシア8県のミュージアムで同様の公演が同じく正午から行われました。各地の出演者は以下の通り。
ウエルバ 県立ミュージアム ヘロ・ドミンゲス
セビージャ アンダルシア現代美術センター アンドレス・マリン
カディス カディス現代文化スペース アナ・モラーレス
コルドバ C3A  ラ・ベニデラ(アルベルト・エルナンデス、イレネ・テナ)
マラガ マラガ・ミュージアム ダビ・コリア
グラナダ 考古学博物館 レオノール・レアル
ハエン 県立ミュージアム バネサ・アイバル
アルメリア アンダルシア写真センター サラ・ヒメネス

パッとみてわかる通り、コンテンポラリーなフラメンコ舞踊の踊り手たちばかり。今年は枠を超えていく21世紀のフラメンコがテーマだったのかな、という感じ。

 

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