昨年、グラナダで初演され、ビエナルでも上演された『ピネーダ』を再見。
ビエナルの時に詳しく書いたのだけれど、やっぱり名作、と再確認。
パトリシア・ゲレーロ、エドゥアルド・レアル、
![]() |
©︎Esteban Abión/Festival de Jerez |
![]() |
©︎Esteban Abión/Festival de Jerez |
という主役3人はもちろん、群舞の面々に至るまでのメンバーがとにかく技術も表現力もすごいのが要。細部に至るまで演劇的手法を上手に使って丁寧に作られた作品を支え、より素晴らしいものとしている。
アルフォンソが、肘をくっと曲げただけで、冷酷非情な取締官を表現するところとか、絶品。本気で怖い。
2回目ということで1回目の時は見逃してしまっていた細部、たとえばマリアナのシーンの音楽にフラメンコのマリアナのモチーフが使われているのに気づいたりしました。あと音楽はいいのだけど、歌詞がよく聞き取れないところがあるな、とか。で、恋した男の縁で自由主義派の旗を刺繍したことで追い詰められ処刑されるという物語の大筋はたぶん見るだけでもわかるとは思うのですが、なぜ子守唄を歌っているのか(マリアナは子供のいる未亡人だった)とかは、やはり原作を知っていた方がいいのかな、と思ったり。知らなくても舞踊として、舞台芸術としてのクオリティがすごいから、それだけでもいいのだけど。特に後半の闘いのシーンは圧巻。規模は国立バレエy理小さいものの、作品と演者のクオリティにおいて肩を並べる存在かと。
アンダルシア舞踊団はすでにチリで新作初演し、また5月にはもう一つ、古楽奏者と組んだ新作を上演予定とか。すでに上演された方の新作はウニオンのフェスティバルで上演予定というので観られるかな?
ビデオはこちら
0 件のコメント:
コメントを投稿